ヴィヴィッドの記録

日々感じたこと、考えたことを記録してます

今年のふりかえり 夏編

 

 もう冬だけど、一年の振り返りをすると絶対に思い返すことなので書く。

 

 毎年毎年何回書くんだ、って感じだが、毎年恒例のグループ展が終わった。第二回〜第五回まで実施していた会場が使えないため、今年は鎌倉のギャラリーで開催した。

 観光地だから放っておいても人は来ると思ったが、全然来ないし、興味ありそうに覗いても入ってこない人が多すぎて心が折れた。

 今年は詩の作品と、写真と絵を一緒に飾った。絵、といっても私は絵心がないから写真をなぞっただけである。

 6回目にもなると当然慣れが出てくる。慣れ、慢心、惰性、あまり良くない言葉である。前回からそれは感じていていたため、今年こそは!と思ったがやっぱり"いつも通り"にあぐらをかいてしまう。場所が違うからいつも通りにならないだろうと思ったが、まあ安定したいつも通りを叩き出してしまった。

 自分を楽しませ続けることは難しい。私の場合楽しみは新奇性と相関関係がある。新しいことを自分の中およびその周りから発掘することはなかなか難しく、疲れ、体力がいることだと思う。人間(というか私)は怠惰であるため、楽な方へ楽な方へ流され、結果目新しいものは見つけられず、つまんねえ!と逆ギレする。見つけられないのはお前(私)のせいである。何の生産性もないのだから自分で自分のことくらいは満足させたい。でも結局満足させることはできないまま毎年過ぎていく。

 

 今回のテーマは「机の角に小指ぶつける」毎年毎年偶然でも不思議で意味わからないテーマになるな、と思う。友人たち、センスがいい。実際小指ぶつけるのは机の角ではなく、机の脚の角だけど。

 なぜ小指をぶつけるのか?ということを考え始め、それは小指を脳が認識できていないからだと思い、存在しているのに存在していないことになっているものやことに目を向けようと思った。思えば今までも記憶や、存在しなかった過去のことや、もう一つの来るべきだった未来について想像した文章を書いていたためずっと同じことばかりやっている気もする。

 こういった作品用の文章を書く時、歩きながら、用を足しながら、お風呂に浸かりながら、シャワーをあびながら、頭の中でいろんな文章をこねくり回し、何となく形が整ったものを手先に出力し、紙に書いたり、スマホに打ち込んだりしているのだが、このこねくり回しているところが、この小指にあたるのでは?と思って作品を製作した。

 とにかく考えずに殴り書きで思いついたことを書きまくる。書きまくった紙を清書もなにもせずに机の上に無造作に並べる。その殴り書きから綺麗に整えたものも合わせて飾る。そんな感じの作品を作った。意外に殴り書きは楽しい作業だった。もう捨ててしまったので詳細は忘れたが、その日見たライブの感想や歩いた時に見たどうでも良い風景もすべて文字で記載してある。

 もう一つの作品は注意しないと見落としそうなものの写真と普段身体を動かすにあたり見落としてしまう部位の絵。この身体を動かすにあたり、というところでグループ展メンバー5人でツイスターゲームをした。30才オーバーのツイスターゲームは恐ろしい。次の日筋肉痛になった。

 グループ展のメンバーは高校時代からの友人のため集まるとどうしても高校生のノリになってしまう。でも身体は正直で30年以上の月日を刻んでいる。

 集まれば17歳になれる、何の生産性もないことができる、友人たちを本当に大切にしたいと思って毎年夏を過ごしている。いつまでこんなことができるか分からないけど、無理のない範囲で、続けていきたいと思っている。

 ちなみに来年も開催が決まりました。来年はいつもの会場のためまた訳も分からず見てくれる貴重な方が沢山現れると思う。来年はマスクを外していたいなあ。

 

展示の様子

詩とメモ書き

 

 

写真

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