ヴィヴィッドの記録

日々感じたこと、考えたことを記録してます

第一クォーター

2021年1月〜3月の記録。

 

観たもの

 

・『ダークマター大駱駝艦

 本公演ははじめて観た。昔は舞踏というものがあまり好きではなかった。本人にしか分からないような小さなものをこちらが鑑賞させられているような気がして、分からないこちらを何故かバカにしているような気がして嫌いだった。いつからかまあまあ好きな部類に変化した。いま覚えばきっとどこかでみた舞踏らしきものがあまり上手く?なかったのだと思う。達人は立ってるだけで、そこにいるだけで美しい。

 舞台上の演者の間に目には見えないけど確実にある何かが蠢いており、演者と演者の間を高速で飛び回り、停滞し、渦を巻く。それはこの世を作っているが分かっていない95%のエネルギーなのかもしれない。ダークマターダークエネルギー

 分からないものを見る贅沢。一目見たら分かる情報が溢れているこの世界で分からないものをお金と時間を費やし、見る。とても贅沢。何万円もする食事よりもずっと価値があることだと私は思う。

 

・『アユタヤ』MONO

   久々にお芝居を観る。舞台上でマスクを外して、色んな表情をする役者さんにドキドキした。

 初見の劇団さん。32周年?とかでかなり歴史があるのに全く観たことがなかった。会話劇。普段どういう作風か分からないけど、とても丁寧に作られている印象を受けた。実際にあったタイの日本人町が舞台。大声で何かを訴えるわけでもなく、大声で嘆き悲しんだりもしない。日常が描かれていて、ほっこりとした気分になった2時間と少しだった。希望が見えるようなラストだったのも良かった。予定調和、かもしれないけれどフィクションの中でくらい調和されててほしい、昨今。

 主人公?が言っていた、言葉にして口に出すとこぼれ落ちていく、という感覚よく分かるなあ、同意だなあ、と思った。また正義を口にすることでその正義でないことが許せなくなる、この言葉に少し心臓がひやっとした。

 いつの時代も不寛容な空気がわたしたちを苦しめて、その状況を変えたくて、わたしの正しさを主張し、また新たな不寛容さを生んでいる気がする。

 舞台を見ることは、別の人間の目玉を借りることだと思う。今だからこそ別の目玉で世界を見つめ再解釈することは必要不可欠なのではないか。

 

・『Live in Fukushima2021』ACIDMAN

 感想書いてたら異様に長くなったので別記事。



聴いたもの

 

推しバンド(ACIDMANPeople In The Box、LITE)はなるべく入れないという縛りだけのプレイリスト。発売年月日は問わず、だが最近発表されたものが多い。日本語のラップがじんわり好きだ。Porter Robinsonの音楽が優しくて、キラキラしていて、眩しい。まあまあ戦闘力を高める曲たち。闘うつもりで生きてるのか、私は。

これからも3ヶ月ごとにプレイリストを作りたいと思っている

 

雑記

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『コロナ禍』という言葉が使われるようになって、多分1年くらいが経った。1年経ったのに私はこの言葉をあまり使いたくない。この言葉をはじめて見た時に直感的に何故か使いたくないと思った。

 この"禍"という字面。パソコンで打つと一発変換できないため、禍々しいと打って、backspaceで消す。まがまがしい。という言葉が状況をもっと禍々しくしているような気がして、抵抗がある。禍々しいというと、妖怪や怪物のようなものが浮かび上がる。それか全貌の掴めない巨大な凶悪な何か。

 でもこの言葉は便利で短いワードでこの状況を指してくれる。この言葉を使わないとなると『この新型ウィルスによるこの一連の騒動』とか『新型ウィルスによる様々な影響』とか、長いワードになってしまう。私は『このウィルス騒ぎ』とか書いている。横文字が苦手だから1年経っても、ウィルスなのかウイルスなのかよく分かっていない。禍々しいなんて言葉を使われてウィルスも本望じゃないだろうな、と思う。ウィルスに本望も何も無いだろうけど。

 ただこの言葉を使った方がわかりやすい場合は自分なりに大きな抵抗感を持って使っている。誰に対する何の抵抗なのか全く分からない。

 自らの抵抗感、違和感を自覚することは生きる上で大切な気がしている。大体これを放置する、無いことにすると碌なことにならない。風邪の引きはじめに薬を飲むみたいなものだと思う。

 

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 三年日記を書いている。1ページに三年分の日記が書けるという日記帳だ。最近は全く書いていない。書いていない代わりにこれを書いている。でもたまにはどうでもいい文章を書きたいと思う。眠いとか、頭が痛いとか、食べたものが美味しかった話とか。世の中のブロガーの皆さんは日記も書いているのだろうか?

 

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 3月のはじめから近所でピラティスをはじめた。時々マンツーマン、基本少人数レッスン。身体のクセや捉え直し、学び直しをしているようで楽しい。ここ数年は自分の身体に興味を持って学んでいるつもりだったけど、まだまだ知らないことが沢山ある。このステイホーム期間中、youtubeやらでマットピラティス的なものをやっていたのだが、そもそもの基本姿勢が間違っていたという驚き。やはり習うということは大切。踊りも少しずつ再開して、そのうち表舞台に出たいと思っている。

ここ数年は働きながら踊りの舞台に出ることを目標に踊っていた。舞台も発表会的なやつではなく公演に出ることを目標にしていた。今思えば出演することを目標にしてしまっていて、何も得ていなかったのかもしれない。いや、言い過ぎかな。得たものは沢山あったけど訓練を忘れていた。目標を立てるのが苦手なのに立てるからこういうことになる。

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 毎年春は体調を崩す。去年は2週間ほど熱が下がらず、下がったと思ったら溶連菌をもらいとんでもない苦しみを体験した。一昨年は酷い気管支喘息、その前は帯状疱疹。今年はどうなるんだろうか、いつ具合が悪くなるか戦々恐々としている。

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