Enfants "Loneliness,Social Interaction 孤独と社会的相互作用について" の記録。
を書いているつもりが今までの人生のことを振り返っていた。
ライブに行くまで
音源を聞いているだけ、対バンやフェスなどで少し見たことがある程度のアーティストのワンマンにはじめて足を運ぶ時は少し緊張する。音源はいいけど、ライブが微妙だったらどうしよう、とか嫌いなMCの雰囲気だったらどうしよう、とか、ファン層が苦手だったらどうしよう、とか。その不安が的中して行かなくなってしまったバンドもあるし、その逆も然り。そんな不安を抱えながら行った、Enfantsのライブの記録。これを書いているということは、不安は無意味だったということ。
彼らをはじめて目にしたのは、昨年の10月。私の大好きなバンドPeople In The Box(通称:ピープル) が彼らのライブにお呼ばれしたということで、当日、職場が会場から近いし、仕事暇だし、行けそうだな〜と思ってちょうどチケットを譲ってくれそうな人がタイムライン上にいたため、急遽行ったのであった。主催側のことは全く知らず、何となく見たくて行った。
お呼ばれされたピープルがもちろん最初で、演奏もセットリストも最高で、それで満足した私は、主催側の演奏は後ろの方でビールを飲みながら適当に見ていた。
そこでぶん殴られたような衝撃を受けるわけでも無く、いい感じだけど、まだ分からないな、という第一印象だった。ボーカルの人がガチでピープルのファンで、しかもかなり強火のファンなんだな、というどうでもいい印象が1番強く残っている。それから暗いんだか、明るいんだか、よく分からない曲ばかりだったこと、舞台のセットとか照明とかにかなり拘っているということが印象に残っている。特に照明が明るすぎず、曲にあった光の演出をしていて、いい照明さんがついているな〜と思った。あとはボーカルの声が素敵だった。10代の頃からハスキーな声が好きな人生を送っている。今ツイッターを見返したら、中盤あたりの曲が良かったと書いてあった。たぶん「社会の歯車」か「ひとりにして」という曲だと思う。今考えるとファンになる素質がありすぎる感想。それから新曲と当時言っていた曲「Punk Head」がかっこよかったとも書いてあった。
ライブ中、ピープルのMCで前身バンドが「LAMP IN TERREN」であることを知り、驚く。そのバンドは私の最愛バンドACIDMANとコロナ前に対バンしており、しかもコピーバンドを学生時代やっていたとかで、ライブでカバーを披露した。私は見ていないが、フォロワーたちが「全然知らなかったけど、好きになった!」と騒いでいた記憶がある。ということで彼らのことが少しだけ気になり始める。
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最初にかっこいい~ってなった曲
そこから4か月後、1stアルバム「Bedford Hedgehog」がリリースされる。何となく再生。聞きながら、これは結構好きなバンドかもしれない、ということに気が付く。踊れる曲調なのに、とにかく歌詞が暗い、うじうじしている、内省的、後ろ向き。その暗さと踊れる感じ、遊び心がある感じが、UKロックっぽさを感じて(あくまで私の感想です)、特に前半4曲をヘビロテしていた。5曲目の「R.I.P.」も暗くていい曲だな、と思って時々再生していた。ただその後の後半は暗いけど、あまりパンチが無くて聞き流しちゃうし、ちょっと聞かせすぎかもな~う~~ん…と思っていた。けれどアルバム全体的な雰囲気が好きなのと、とにかくボーカルの声が好きだったため、よく聞いていた。
そこから冬の終わりから夏のはじまりまで、私の大好きバンド2バンドのツアーがあり、新たな好きを深堀する余裕がない日々を過ごしていた。また、仕事がかなり忙しく、残業時間は毎月規定ギリギリ、イライラ、挙句世界情勢は最悪、憩いの場のインターネットは憎悪の渦がずっとぐるぐるしていて、全く余裕がない毎日をいかに機嫌よく過ごすかに注力していた。注力していたが全然上手くいかなかった。
そんなこんなで、好きバンドのツアーも終了し、夏。
夏は暑くてずっと体調が悪いことが予想されたため、ライブのチケットは極力とらず、ダイビングもせず、飲みにも行かず、外に出るときはなるべく地下道を通り、予定がない日は家でドラマを見る、という生活をしていた。そして、例年通り、グループ展の作品を夜な夜な作っていた。毎年のことながら作品を作っているとその内容に関わらず、なぜか鬱々とした気持ちになってくる。グループ展の他のメンバーはどうやらそんなことは無さそうだが、なぜか毎年わたしは気持ちが落ち込んでいく。考えても仕方ないことばかり考える時間が増えるからかもしれないし、何か作っては消して、をずっと繰り返すからかもしれないし、活動的な私が強制的に引きこもらされるからかもしれない。
そんなダウナーな気持ちで作品を設営日数日前に突貫で完成させた。毎回ギリギリすぎる。毎年反省しているが、反省だけで反省を活かしていない。タスクは終わったのに、気持ちは下向き、自分でもよくわからないけどとにかく気力が低下しているし、身体中が痛い。これはよくないな~と思いつつ日々を過ごしていた。
(※もう10年ほど前だが、こんな感じを放置していたら、心身のバランスを崩して、抗不安薬を手離せなくなった経験あり。それから警戒している。)
そんな中、いつも通り地獄のツイッターことXを見ているとフォロワーがライブに感動している様子とそのライブの映像が流れてきた。あ、あの好きなアルバムのバンドじゃん、と気が付いて、そういえば10月以降見れてないな、と気づく。いいな、見たいな、と思って、フォロワーにリプをすると、来週ツアーファイナルありますよ、と教えてくれた。ちょうどお盆期間中で仕事も早く終わりそう、好きなアルバムのツアーということも分かったため、チケットを購入。
ライブ当日
ライブ当日、天気はあいにくの雨。おまけに風も強い。低気圧でとんでもない眠気と頭痛。最悪のコンディション。朝飲んだ市販の鎮痛剤が効かず、ロキソニン投入。あとはアドレナリンで何とかなるだろうと思い、風雨のなか、恵比寿へ向かう。豪雨のため電車が遅れていて、開演の15分前に会場に入った。チケットはソールドアウトしており、20〜40代くらいの幅広い年齢の人たちが開演を待っていた。どこでみようかな、と思っているとちょうど上手側の通路が解放されて、フロアの真ん中に行ける道が出来て、会場の真ん中の少し後ろめの場所に行くことが出来た。開演を待っていると、会場のスマホから一斉に警報音が流れた。どうやら外が豪雨で、高齢者の避難勧告が出ているようだ。帰り大丈夫かな、と思いつつ、途中で音を鳴らしたくないためスマホの電源を切った。その避難勧告が影響しているのか分からないが、恐らく定刻を数分すぎてから開演した。
(以下具体的な曲に触れるが、あくまでも私の解釈と主観と知ったばかりの解像度の低さで勝手に書いている)
不穏な音の登場SEが流れる中、天井の蛍光灯風の照明がチカチカする。この蛍光灯風の照明がとてもクールでいい感じ。後々調べたら、このSEはPortisheadの曲のアレンジだった模様。学生時代聞いていたけど、記憶があまりない。久々に聞いてみたら暗すぎて、こんな曲を朝から聞く高校生、嫌だな、と思った。
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高校生のとき一番よく聞いていた曲。暗いけどかっこいい。
1曲目、ゆっくりと気怠いギターの音から始まる。アルバムの後半に入っている「Good news」アルバムの後半の曲は聞き流していたけど、ライブで聞いているとどうしてこんなにいい曲を私は聞き流していたんだ?となる。
2曲目は「Dying Star」聞きながら、少しずつ演奏と声に自分の焦点が合っていくのを感じる。ハンドマイクで歌いながら客席を煽る姿に華があるな、と感じる。はじめて見た時も思ったが、手の振りや身体の動かし方がチャーミングで踊り心があっていつの間にかに目が離せなくなって一緒に踊ってしまう。また、ボーカルだけではなく、ギターもベースも聞かせるのも見せるのも上手い。このバンドは結成されて数年だが、前身バンドから考えるとそれなりの年数をやっているだけある。(ドラム以外が前身バンドと変わらない面々であるようだ)
そこから新曲を挟み(これもとてもカッコよかったので音源で聴けるのを期待してる)、アルバムの勢いがある曲を立て続けに演奏する。それにしてもやっぱり照明の表現力が素晴らしい。「HYS」の歌詞にある<切れかけの蛍光灯>は、そのためにこの蛍光灯風の照明なら安直かと思うが、その前からクールで退廃的な雰囲気の演出として使っているためイヤらしく見えない。また全体的にフロントからの明かりが抑えめで、演奏している人たちがはっきりとは見えない、表情も見えにくい、というところが、このバンドの持つ開放的ではない感じにピッタリだと思った。(照明がそうでなくとも長髪か目が見えないような前髪でどちらにせよ表情はあまり見えないのだけど)
トーンを落として演奏された「R.I.P.」は音源で聴くよりもずっと感情的で、悲しくて、寂しくて、諦めのような空気もあって、自分の中のどうすることも出来ない感情が震えて身体から発露されているようで、息が苦しくなった。<ああ 惨めで消えたい>と歌いながらギターを爪弾く。何度か消えたい、と小さく歌う姿を見ながらその声が作り物や創作のようには思えず、切実で、本当にそう思った日があったのだろうなとぼんやりと思った。切実な声で歌われる、誰にも言えない、本当は思っている言葉に、少しだけ救われるような気持ちになる。
この曲の最後の歌詞は、暗くて寂しくて辛いのにあたたかい。聴いていると、眠れない日のぼんやりした暗い部屋を思い出す。
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曲が終わってボーカルが喋り始める。「大きな会場でこんなにお客さんがいることが人ごとのように思える」、「怒りを原動力に音楽を作っているけど、こうやって見てくれる人がいることで幸せになってしまう、そう思ってしまう」そんなことを素直に語る。用意されたような言葉ではなく、本当に素直にそう言っているようで、その素直さと危うさが魅力的だと感じる。
MC明けの「化石になるまで」はアルバムに入っていないから多分この日まで音源では1〜2回しか聴いていなかった気がする。それなのに、聞き取れる言葉、音が切実で、辛くて、優しくて、強くて、弱くて、名前も顔も性別も年齢も分からない人たちに囲まれているのにボロボロと泣いてしまった。自分がなぜ泣いているのかも分からないまま涙が止まらなかった。
忙しい生活の中で、自分が死んでいくような感覚になることが最近よくある。自分が何を美しいと思い、何を大切に思い、何に対して怒り、何が好きで、嫌いなのか、分からなくなる。何かに怒っていてもそれは怒るべきだから怒っているだけで、自分の気持ちではない気がする。このまま思うべきことを思って、感じるべきところを感じて、そうではないところには気が付かず、身体と精神が腐っていくのを待つだけなんだろうな、と思ってしまう。その流れに抗いたくて、日々固まっていく視野と乏しい感性を豊かであるように見せて、そして、豊かであると自分に思い込ませて、生きる。それと同時に、自分の奥深くにある柔らかな場所を固くして、何にも揺り動かされないように生きている。前よりずっと豊かで自由になった生活の中で、何かを日々失っている。聴きながら曖昧な言葉でそんな思考を重ねる。
「惑星」は恐らく恋人か大切な人との別離のあとの関係を描いた曲*1 なのだろうけど、私にはそれだけではなく、他人に理解されないまま一人で歩くことを歌っているようにも思えた。
目線を上げて舞台上を見ると、視界が開けて、<他の人には理解されなくたっていいの このまま死ぬまで秘めた心の奥>と寂しそうに優しく歌う姿が見えてまたポロポロと泣いてしまう。ポロポロ泣きながら、そうだよな、別に理解されなくてもいいんだよな、寂しいけど。とぼんやり思う。笑ってしまうほど泣けてきて、泣けている理由が寂しいからなのか、悲しいからなのか、悔しいからなのか、何も分からなくなってきたところで曲が終わった。
理由も分からずに、何をどう思ってどう感じているかも冷静になれないままボロボロと感じたまま泣いてしまったのは久しぶりで、まだそうやって感じられることに少しだけ安心した。
次の曲は「星の下」この曲もこの日ライブで聴いて大好きになった。舞台上で明るく照らされる人が<満たされやしない 何を成し遂げようとも>と噛み締めながら歌う姿にグッとくる。サビでさっと風が吹くように目の前が開ける。暗い場所から一歩踏み出す瞬間、光が差し込んで何かを見つける瞬間のようだ。でも、見渡すと辺りは真っ暗だ。それでもその中を歩くしかない、そんな心象風景が思い浮かぶ。アウトロのギターの咆哮と力強く感情の乗ったドラムが美しく、目が離せなかった。
その後のMCでこれから控えているはじめてのZeppワンマンについて語っていた。私は前身バンドを知らないが、きっとやりたくても出来なかった場所なのだろう。「出来るか分からない。けどやると決めた」「でも正直、怖い」と言う声が少し震えているように聞こえた。最近わたしが見るフロントマンたちはとにかく自信があり、強くて、精神的にマッチョな人が多いから、その姿がとても新鮮だった。それから昔はそんな自信マンマンな人たちをステージで見るのが苦手だったし、そんな人たちからいい言葉を聞いてもお前は精神的にマッチョだからそんなことが言えるんだ、こっちはそうは思えねえんだよ!と内心キレていたことを思い出した。
次の曲の「Drive Living Dead」では何度も曲中で出てくる<僕は歌っている>というフレーズが前のMCと呼応するようで、その曲調から自然と目線が上がってこれからのこのバンドのことが楽しみになる。そこから「play」「デッドエンド」と盛り上がる曲を演奏。
前回見た時もそうだったがこの「デッドエンド」の照明がとてもカッコいい。暗いステージの中で黄色いムービングライトが左右上下に動く。暗闇の中で誰かが自分を探して追ってくるようで、その焦燥感や不安感がステージに現れる。記憶が曖昧だが最初に見た時はボーカルが懐中電灯みたいなものを持っていて本当に何かを探しているようで、その演出も良かった。最後の曲が終わり、終演。
フォロワーのつぶやきからアンコールはないことを知っていたがとても良かったので拍手を送り続ける。パラパラと人が帰り始めるなか、ぬるっと出てくるボーカル。帰っちゃった人いるかもしれないけど、と言いながら、弾き語りのスタイルで「Autopilot」を演奏し始める。ほかのメンバー出てこないのかな、寂しいなと思っていると曲の途中で合流。<大人になれない まだ夢見たい>と歌う姿に、MCの内容を思い出して、なんて夢があるんだろう、と思った。
アンコールを終えて、客席にオフマイクで「愛してるぜ!」と言って去っていく姿が、ロックスターすぎて、カッコよかった。それにしてもこの人声がデカいな。オフマイクで歌っている声もめちゃめちゃ聞こえたし、すごい身体をお持ちだ。
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照明がかっこよかった曲
MVはじめて見たけどカッコいいな
ライブ終わってから
ふわふわした心持ちのまま会場を後にする。外に出るとかなり雨が降っていた。そんな日に限って雨に弱いスニーカーを履いている。翌日も仕事だったが、空腹なため、何か食べようと思って飲食店を探しに歩き始める。歩きながら、なぜか高校時代を思い出していた。放課後、WALKMANでRadioheadを聴きながらよく図書室にいた。図書室は夕方になると夕陽が差し込んで、オレンジ色のあたたかな光が書棚に当たって綺麗だった。そのオレンジの光が当たらない、あまり人の来ない、前回は一体何ヶ月前にこの本棚から外に出たのだろうと思われるような本が置かれた書棚に寄りかかって地べたに座って、本を読んだり、音楽を聞いたりするのが好きだった。目の前の背表紙の文字を追いながら、考えても仕方がないことばかりを考えていた。
同級生や友人たちの会話にある気持ちが全く分からなくて、分かりたいと思ってもなにも理解できなくて、自分は人間として何か欠けているのではないか、と思って、その答えをずっと探していた。
いつだって明るく、楽しそうに振る舞える人たちが大嫌いで、いつでも傷ついている風な人も大嫌いで、自らの喜怒哀楽を自由に表現する人たちも大嫌いで、大好きなものを大好きと、嫌いなものを嫌いと言える人も大嫌いで、何かを教えようとする人間も大嫌いで、人を嫌う自分のことは嫌いになれず、自分のことばかり好きな自分も気に入らず、大きくなった自意識を持て余していた、あの時。
その時に抱いた、自分は何か欠けているという考えは、大人になってそうではないと理屈で分かっていても、ずっとどこかにあった。いつだって誰かの特別になりたいと思っていた。でも、特別になる術が分からなかった。それを認めたくなくて、人を傷付けたり、自分を騙すような思考ばかり繰り返していた。誰か一人の特別になれないなら、色々な人に認められるような、何か言ってもらえるような何者かになりたいと思った。でも、何かになれるほど特別な何かを持ち合わせているわけでも、情熱があるわけでもなかった。それから結局最初に抱いた考えに戻って堂々巡りばかりしていた。
社会に出て、その波にいる間にその過ちや気持ちを無かったことにして日々を過ごすことに没頭していた。それがきっと賢い生き方なのだと思う。考えても仕方がないことを考えなくても、日々は進むし、年は取る。
けれど、多くの人に囲まれながら、一人で涙を流すことによって、本当はずっとそうだった孤独みたいなものを思い出した。本当は孤独なんてかっこいい言葉じゃなくて、もっとつまらない、どうでもいい、ありがちな言葉。
ぼんやり歩いて、何が食べたいのかもよく分からなくなって、無駄に商業施設の中を歩いた。いま立ち止まって温かいものでも食べたらまた泣けてきそうだった。そのまま何も食べずに電車に乗った。靴に雨が染みて、靴下まで濡れていた。電車の座席に座って、スマホを見ると友人からLINEが来ていた。別のライブを近くで見ていた友人から飲みに行こう!という誘いだった。一人でこのまま帰りたくなくて、友人と合流した。友人と少しだけご飯を食べ、お酒を飲んだ後帰宅し、またビールを飲んだ。翌日は5時に起きなきゃいけなかったが、頭をぼんやりさせないと眠れそうになかった。
一人だけど、友達はいるんだよな、家族もいるし、家族仲も良いし、犬もいるし、全然孤独じゃないんだよな、笑っちゃう。でも、心の奥のひとりぼっちの自分は大切にしたいな、と思った。
このライブを見てから、いいバンドに出会えたな〜としみじみ何度も思っている。それからとんでもなく歌声とメロディラインが素敵だな、と何度もしみじみ思っている。技巧的なことは何も分からないけど、切実さと誠実さと諦念とやるせなさ、と芯にある優しさみたいなものがある声だな、と思う。演奏面はまだ見られてない箇所が多すぎて、判断がつかないから今後見て、素敵ポイントを探していきたい。
毎度のことながら自分の感覚は信じていないから、本当に良かったかどうか確かめるべく、つい先日対バンライブに行った。やっぱり良かったので(そしてまた泣いた。元々緩い涙腺が最近ゆるゆるだ)、きっとこの音楽が好きなんだと思う。また、色々なことに思いを馳せられるようなライブを見たい。
血湧き肉躍る、みたいなライブも大好きだけど、自分の内面にずぶずぶ沈んでいくようなライブも大好きだな、と改めて感じた日だった。
次に観にいくワンマンは1月のZepp公演「until pride dies」
このバンドは毎回こんなにライブタイトルのセンスがいいんですか???今回も、前回の「Tiny Cosmos-私の心にある宇宙-」「A Revolution From My Bed」もめちゃめちゃカッコいいタイトル。Zepp初ワンマン、どんな景色が見られるのか楽しみ。
これはライブを見た翌日に書いた感想日記。
その後の日記的な
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社会に出て働いていると、忘れそうになるけど、別に私は社交的なタイプじゃないし、明るく前向きでもないし、未来のことも考えられない。基本的に死に向かって歩いているだけと思ってしまうし。社会とか世界のこととか本当はあまり興味がないし、滅亡するなら早くしてほしいと思うし、そんな人間は他人のことも結構どうでもいいと思っている。思っているけど、やっぱり少しだけ世界平和について考えちゃうし、でもやっぱりどうでもいいと思ってしまう日もあるし、どうでもいいと思えるのは自分が恵まれているからだと思って、恵まれている私は何をすべきなのか、いやでもそれは本心なのか?そもそも本心ってなんだ?環境によって思わされているだけなのでは?私の心って存在するのか?いや、そんなくだらないことを考えているうちに世界は最悪な方向に進んでいるぞ?もういいや、やっぱり何もかも終わってしまえとか思ってしまう。ずっと考えても仕方がないことばかり考えている。
会社や社会に惑わされているだけで、本当は褒められた人間ではないのに、自分のことをきちんとした人間だと思ってしまう。きちんとしている、と思ってしまうから周りの人にもきちんとしてほしい、と思ってしまって、本当に良くない兆候だ。気をつけよう、と書きながら全然内容と関係ないけど思った。
こんなことばかり考えているわけではないし、能天気だし、基本的に明るく生きている。活動的だし、楽観的だし、穏やかだし、自分のことはまあまあ好きだし、好きじゃないとやってられないし、基本はハッピー。
暗い気持ちを持った人間がずっと暗いわけじゃないし、その逆もまた然り。そもそも明るい、暗いって何なんだろう。
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このワンマンライブのあと二週間後に彼らを見たくて行ったライブの翌々日。起床すると頭が重くて、外が薄暗くて、雨だって分かって、これ「Good news」の歌い出しじゃん、ってなった。ロキソニン飲んだ後、外から声が聞こえて、下を覗き込んだら子供が雨なのにシャボン玉飛ばしてて、それが飛んですぐ消えてた。ここまで一緒なの凄くない…?ってなった。多分、本当の物理的なシャボン玉の話ではないんだろうけど。こういうのあると嬉しい。
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このライブを見てから謎にRadioheadが聴きたくなって聴きまくってたら来日が発表されて嬉しい。出会って20年くらい?いまだに1番好きなアルバムは?という問いの答えが見つからない。1番よく分からないアルバムは?の答えは分かっているのにな。久々に聴いて歌詞を読んだら暗くて最高だった。チケット当たるといいな。
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RUSHBALL 台湾のEnfantsの紹介文がめちゃめちゃ良い。かっこいいな。
https://www.instagram.com/reel/DdD_6svDbrp/?stkn=YnUxd2hsNDgyMWY5
そういえば来月ははじめての海外でライブを見る、を解禁する。人生の目標は、グラストンベリーフェスに行く、なので、まだまだこれから。これには、英語力・キャンプ力・経済力が必要だから難易度がめちゃめちゃ高い。行く時にわたしの好きなバンドが残っているといいな。
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8月中旬くらい(このライブを見てから)からずっと鬱々としていてエネルギー量が減っていて、寝付きが悪く、お腹空くのにあまり食べられず、どうしたんだろうな、仕事暇なのに。と思っていて、気が付いた。これは日照時間のせいでは?だとしたらこの憂鬱な気分って何なんだろう。気分なんてもの無いのかもしれないな。と思った。明るい音楽でも聴こうかな。
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この長い文章、書き足したり消したり、書き足したり、消したり、消したり、書き足したり、を繰り返している。自意識とナルシシズムの戦い。終わらねえ〜文字数だけが嵩んでいく。でもたまにはこうやって思いつくまま、少しだけ悶えながら、呻きながら文章を書くのもいいかもしれないな。
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