ヴィヴィッドの記録

日々感じたこと、考えたことを記録してます

夏の記録

 

 

今夏の所感

 夏とはいえ今年は涼しい。9月中ば、いつもなら半袖で汗だくのはずなのに、長袖を着ている。昔の夏のような気温。でも太陽がなかなか出なくて、ずーっと曇りか雨が降っている。

 そのせいでロキソニン、イヴ、リングルアイビーを飲みすぎた。昔はイヴがよく効いていたのに効かなくなってしまった。だから、今シーズンはロキソニンとリングルアイビーに働いてもらっている。太陽光を浴びていないせいか気持ちが塞ぎがちな夏だった。体も重いし、胃も痛いし、お腹壊しているし、寝つきが悪いし、それなのに頭はずっと思考を繰り返していた。太陽は偉大だ。基本的に暑いのは嫌いだけど、ここまで太陽を見ないのは辛いかもしれない。もう数ヶ月梅雨のようだ。いつになったらカラっと晴れるのだろうか。

 最近、久々に寝付けずに朝を迎えて、昔を思い出してそれはそれで良かった。始発、踏切の音、電車の走行音、バイクの走行音、鳥の鳴き声、マンションの外階段を降りる音、カーテンの隙間からの光。目が重いのに、頭が痛いのに、意識が途切れることがない。じっと思考して、頭の中で流れる音楽を聴いて、それらが止まるのを待つ。

 学生の時はよく朝が来るのを感じていた。絶望と少しだけ清々しい気持ち。

 そのまま散歩にでも出たら気持ちが良いのだろうけど、雨だからそれはしなかった。

 いつもはすぐに行動できるのに、こういった生活の延長線上のいつもと違うことをすることに二の足を踏んでしまう。

 


友人たちとの作品展

 毎年恒例、今年で10回目となったグループ展。いつも通りギリギリまで制作。今回も去年に引き続きグループ展メンバーのエピソードを元に掌編小説を書いた。最近何故か「家」とか「家族」が気になっていて、そこに焦点を当てて書いてみた。「同じ釜の飯を食う」とその体を共有している、みたいな感覚になることを書いた。また、新たな家族が現れると、その人間が別物になるような気がしていて、それも書いた。友人たちが結婚して、知らない他人と家族になって、それを不思議な気持ちで見る私がいる。友人たちは、私の見ていた人間と少しだけ違う人間になっている気がする。それは別の家庭を持つという事実がそう見せているだけかもしれないし、私の気持ちだけでそう見えているだけかもしれない。別にそれがいいとか、悪いとかじゃなく、その変容する人間を見ている時の私の観察者のような目を記しておきたかった。

 仕事終わりに家の前の公園に寄って少しずつ文章を書いた。ぼんやりとしながら詩も書いた。気温が低かったから公園でぼんやりすることが気持ちよくて、制作も捗った。捗ったけど搬入日には間に合わなかった。雨が降っているとそれが出来なくて残念だった。共に引っ越した両親は、商業施設がないこと、スーパーがしょぼいこと、オシャレな飲食店が近くにないことが不満なようだけど、自然が前より多くなって結構良いと思う。鳥の鳴き声がよく聞こえて、気持ちが良い。

 文章の作品とは別に久々にパフォーマンス的なことをした。エネルギーを生む、他者との交流、誰かからもらうアイデア、ということをテーマにコンタクトインプロビゼーションをベースにグループ展メンバーに協力してもらいつつ、時々観客も混ぜつつ、作品を作った。

 コンタクトインプロの面白いところは、同じことをやってもその時の空気や人によって全く異なる仕上がりになるところだ。上手くいったな、と思う時もあれば今回はいまいちだな、と思う時もあってそれも含めて面白かった。久々にコンタクトインプロをやってやっぱりわたしはコレが好きだなと思えたし、力を貰えたし、少し感動もした。久々にやったから勘みたいなものは鈍っていたから、整形外科から許可が出たらまたはじめようと思っている。今回友人たちに協力してもらったおかげで気付いたが、コンタクトインプロは普段のコミュニケーションの癖やその人本来の癖みたいなものが出やすくて、見ていて面白い。今回作品にしたことでこのあたりについては深堀したいと思った。

 10年も展示会をやっていると色々ある。生活も結構大変だし、これからもっと大変なことが起きるのだろうという予感もある。大変でも、想像して物を作る。その時だけは自分ときちんと向き合わなくちゃいけなくて、役に立つとか立たないとか、こうしなければいけないとか、そういったものを全部頭の隅に追いやることができる。(というか追いやらないと作品ができない。)尊い作業だ。趣味でも、趣味以下でもなんでもいいからみんな何かを作ればいいのに、と思ってしまうけど、世の中には創作意欲がない人もいるらしい。それは本当に無いのか、無くさざるを得なかったのか。いつまでこんなことを続けられるのか分からないけど、誰にも見られなくたって何かを作っていたいなと思った。

 今年の来場者は少し少なめだった。誰にも見られなくたっていいとか言いつつ、見られたいものだね!今年も名前も顔も知らないが何年も通ってくれている方が来ていたようだ。いつも芳名帳か感想ノートに、何年前から来ています、とだけ記してくれる。最高にクールだ。


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熱狂と全体と個人と自己陶酔

 あまりにも世界がヤバすぎてデモとか行かないとな〜と思うけど、全然行けてない。私は私が大好きだから、何よりも私の気持ちや感覚を大切にしすぎてしまう。結婚するなら私としたいし。

 〇〇反対と言うならその〇〇を調べて、賛成意見も調べて、熟考し、結果反対と言いたいという気持ちと、簡単に考えたら普通に〇〇反対なんだよな、という気持ちが頭の中で戦いはじめる。

 それから、一番大事なのは全世界の命なのだから、戦争反対くらいは言えるよな、ほかの反対は簡単に言えないけど。という気持ちが生まれて、結局何も言わない。これは消極的加担であることは分かっているが、分かりつつそれは置いておいて私が大好きな私は私の気持ちを無視できない。結局私は世界全体より私を優先する。

 高校生のとき「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉が大嫌いだった。私の幸福が達成されないかぎり世界全体に含まれる私は幸せにならないからだ。こういう人間が間違った考えを持つと大変なことになるのだろう。今は少しだけこの考え方もわかる。環境問題などは絶対この考え方が正しいだろうし、福祉やマイノリティに対する施策もそうだ。

 


 論理的に、政治的に私の思考と合致していても大勢で何かを言うことに抵抗感がある。全体で熱狂することに恐怖感がある。全体で熱狂することは気持ちが良いと知っているからだ。そして、大して熱狂していないのに熱狂してしまうことを知っているからだ。だから私はスポーツの応援が嫌いだし、ライブでも気が向いた時にしか歌わないし、クラップもしないし、手も上げない。

 


 はい、こんなことをウダウダ考えているうちに最悪な状態になり続けています、最悪。これだから私はダメなんだ、私は結局マイノリティにいようとも身体の大半はマジョリティでその特権をフルに使い、それを還元することもなく、のうのうと生きる最悪な人間である。という結局自分に戻る思考ばかり繰り返している。

 ここらへん、みなさんどう落とし前つけてますか。一旦無視ですか?

8月13日の記録

Enfants "Loneliness,Social Interaction  孤独と社会的相互作用について" の記録。

を書いているつもりが今までの人生のことを振り返っていた。

 

 

ライブに行くまで

 音源を聞いているだけ、対バンやフェスなどで少し見たことがある程度のアーティストのワンマンにはじめて足を運ぶ時は少し緊張する。音源はいいけど、ライブが微妙だったらどうしよう、とか嫌いなMCの雰囲気だったらどうしよう、とか、ファン層が苦手だったらどうしよう、とか。その不安が的中して行かなくなってしまったバンドもあるし、その逆も然り。そんな不安を抱えながら行った、Enfantsのライブの記録。これを書いているということは、不安は無意味だったということ。

 彼らをはじめて目にしたのは、昨年の10月。私の大好きなバンドPeople In The Box(通称:ピープル) が彼らのライブにお呼ばれしたということで、当日、職場が会場から近いし、仕事暇だし、行けそうだな〜と思ってちょうどチケットを譲ってくれそうな人がタイムライン上にいたため、急遽行ったのであった。主催側のことは全く知らず、何となく見たくて行った。

 お呼ばれされたピープルがもちろん最初で、演奏もセットリストも最高で、それで満足した私は、主催側の演奏は後ろの方でビールを飲みながら適当に見ていた。

 そこでぶん殴られたような衝撃を受けるわけでも無く、いい感じだけど、まだ分からないな、という第一印象だった。ボーカルの人がガチでピープルのファンで、しかもかなり強火のファンなんだな、というどうでもいい印象が1番強く残っている。それから暗いんだか、明るいんだか、よく分からない曲ばかりだったこと、舞台のセットとか照明とかにかなり拘っているということが印象に残っている。特に照明が明るすぎず、曲にあった光の演出をしていて、いい照明さんがついているな〜と思った。あとはボーカルの声が素敵だった。10代の頃からハスキーな声が好きな人生を送っている。今ツイッターを見返したら、中盤あたりの曲が良かったと書いてあった。たぶん「社会の歯車」か「ひとりにして」という曲だと思う。今考えるとファンになる素質がありすぎる感想。それから新曲と当時言っていた曲「Punk Head」がかっこよかったとも書いてあった。

 ライブ中、ピープルのMCで前身バンドが「LAMP IN TERREN」であることを知り、驚く。そのバンドは私の最愛バンドACIDMANとコロナ前に対バンしており、しかもコピーバンドを学生時代やっていたとかで、ライブでカバーを披露した。私は見ていないが、フォロワーたちが「全然知らなかったけど、好きになった!」と騒いでいた記憶がある。ということで彼らのことが少しだけ気になり始める。

 


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最初にかっこいい~ってなった曲

 

 

 そこから4か月後、1stアルバム「Bedford Hedgehog」がリリースされる。何となく再生。聞きながら、これは結構好きなバンドかもしれない、ということに気が付く。踊れる曲調なのに、とにかく歌詞が暗い、うじうじしている、内省的、後ろ向き。その暗さと踊れる感じ、遊び心がある感じが、UKロックっぽさを感じて(あくまで私の感想です)、特に前半4曲をヘビロテしていた。5曲目の「R.I.P.」も暗くていい曲だな、と思って時々再生していた。ただその後の後半は暗いけど、あまりパンチが無くて聞き流しちゃうし、ちょっと聞かせすぎかもな~う~~ん…と思っていた。けれどアルバム全体的な雰囲気が好きなのと、とにかくボーカルの声が好きだったため、よく聞いていた。

 そこから冬の終わりから夏のはじまりまで、私の大好きバンド2バンドのツアーがあり、新たな好きを深堀する余裕がない日々を過ごしていた。また、仕事がかなり忙しく、残業時間は毎月規定ギリギリ、イライラ、挙句世界情勢は最悪、憩いの場のインターネットは憎悪の渦がずっとぐるぐるしていて、全く余裕がない毎日をいかに機嫌よく過ごすかに注力していた。注力していたが全然上手くいかなかった。

 

 

 そんなこんなで、好きバンドのツアーも終了し、夏。

 夏は暑くてずっと体調が悪いことが予想されたため、ライブのチケットは極力とらず、ダイビングもせず、飲みにも行かず、外に出るときはなるべく地下道を通り、予定がない日は家でドラマを見る、という生活をしていた。そして、例年通り、グループ展の作品を夜な夜な作っていた。毎年のことながら作品を作っているとその内容に関わらず、なぜか鬱々とした気持ちになってくる。グループ展の他のメンバーはどうやらそんなことは無さそうだが、なぜか毎年わたしは気持ちが落ち込んでいく。考えても仕方ないことばかり考える時間が増えるからかもしれないし、何か作っては消して、をずっと繰り返すからかもしれないし、活動的な私が強制的に引きこもらされるからかもしれない。

 そんなダウナーな気持ちで作品を設営日数日前に突貫で完成させた。毎回ギリギリすぎる。毎年反省しているが、反省だけで反省を活かしていない。タスクは終わったのに、気持ちは下向き、自分でもよくわからないけどとにかく気力が低下しているし、身体中が痛い。これはよくないな~と思いつつ日々を過ごしていた。

(※もう10年ほど前だが、こんな感じを放置していたら、心身のバランスを崩して、抗不安薬を手離せなくなった経験あり。それから警戒している。)

 

 そんな中、いつも通り地獄のツイッターことXを見ているとフォロワーがライブに感動している様子とそのライブの映像が流れてきた。あ、あの好きなアルバムのバンドじゃん、と気が付いて、そういえば10月以降見れてないな、と気づく。いいな、見たいな、と思って、フォロワーにリプをすると、来週ツアーファイナルありますよ、と教えてくれた。ちょうどお盆期間中で仕事も早く終わりそう、好きなアルバムのツアーということも分かったため、チケットを購入。

 

ライブ当日

 ライブ当日、天気はあいにくの雨。おまけに風も強い。低気圧でとんでもない眠気と頭痛。最悪のコンディション。朝飲んだ市販の鎮痛剤が効かず、ロキソニン投入。あとはアドレナリンで何とかなるだろうと思い、風雨のなか、恵比寿へ向かう。豪雨のため電車が遅れていて、開演の15分前に会場に入った。チケットはソールドアウトしており、20〜40代くらいの幅広い年齢の人たちが開演を待っていた。どこでみようかな、と思っているとちょうど上手側の通路が解放されて、フロアの真ん中に行ける道が出来て、会場の真ん中の少し後ろめの場所に行くことが出来た。開演を待っていると、会場のスマホから一斉に警報音が流れた。どうやら外が豪雨で、高齢者の避難勧告が出ているようだ。帰り大丈夫かな、と思いつつ、途中で音を鳴らしたくないためスマホの電源を切った。その避難勧告が影響しているのか分からないが、恐らく定刻を数分すぎてから開演した。

 

(以下具体的な曲に触れるが、あくまでも私の解釈と主観と知ったばかりの解像度の低さで勝手に書いている)

 

 

 不穏な音の登場SEが流れる中、天井の蛍光灯風の照明がチカチカする。この蛍光灯風の照明がとてもクールでいい感じ。後々調べたら、このSEはPortisheadの曲のアレンジだった模様。学生時代聞いていたけど、記憶があまりない。久々に聞いてみたら暗すぎて、こんな曲を朝から聞く高校生、嫌だな、と思った。

 


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高校生のとき一番よく聞いていた曲。暗いけどかっこいい。

 

 1曲目、ゆっくりと気怠いギターの音から始まる。アルバムの後半に入っている「Good news」アルバムの後半の曲は聞き流していたけど、ライブで聞いているとどうしてこんなにいい曲を私は聞き流していたんだ?となる。

 2曲目は「Dying Star」聞きながら、少しずつ演奏と声に自分の焦点が合っていくのを感じる。ハンドマイクで歌いながら客席を煽る姿に華があるな、と感じる。はじめて見た時も思ったが、手の振りや身体の動かし方がチャーミングで踊り心があっていつの間にかに目が離せなくなって一緒に踊ってしまう。また、ボーカルだけではなく、ギターもベースも聞かせるのも見せるのも上手い。このバンドは結成されて数年だが、前身バンドから考えるとそれなりの年数をやっているだけある。(ドラム以外が前身バンドと変わらない面々であるようだ)

 そこから新曲を挟み(これもとてもカッコよかったので音源で聴けるのを期待してる)、アルバムの勢いがある曲を立て続けに演奏する。それにしてもやっぱり照明の表現力が素晴らしい。「HYS」の歌詞にある<切れかけの蛍光灯>は、そのためにこの蛍光灯風の照明なら安直かと思うが、その前からクールで退廃的な雰囲気の演出として使っているためイヤらしく見えない。また全体的にフロントからの明かりが抑えめで、演奏している人たちがはっきりとは見えない、表情も見えにくい、というところが、このバンドの持つ開放的ではない感じにピッタリだと思った。(照明がそうでなくとも長髪か目が見えないような前髪でどちらにせよ表情はあまり見えないのだけど)

 トーンを落として演奏された「R.I.P.」は音源で聴くよりもずっと感情的で、悲しくて、寂しくて、諦めのような空気もあって、自分の中のどうすることも出来ない感情が震えて身体から発露されているようで、息が苦しくなった。<ああ 惨めで消えたい>と歌いながらギターを爪弾く。何度か消えたい、と小さく歌う姿を見ながらその声が作り物や創作のようには思えず、切実で、本当にそう思った日があったのだろうなとぼんやりと思った。切実な声で歌われる、誰にも言えない、本当は思っている言葉に、少しだけ救われるような気持ちになる。

 この曲の最後の歌詞は、暗くて寂しくて辛いのにあたたかい。聴いていると、眠れない日のぼんやりした暗い部屋を思い出す。


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 曲が終わってボーカルが喋り始める。「大きな会場でこんなにお客さんがいることが人ごとのように思える」、「怒りを原動力に音楽を作っているけど、こうやって見てくれる人がいることで幸せになってしまう、そう思ってしまう」そんなことを素直に語る。用意されたような言葉ではなく、本当に素直にそう言っているようで、その素直さと危うさが魅力的だと感じる。

 

 MC明けの「化石になるまで」はアルバムに入っていないから多分この日まで音源では1〜2回しか聴いていなかった気がする。それなのに、聞き取れる言葉、音が切実で、辛くて、優しくて、強くて、弱くて、名前も顔も性別も年齢も分からない人たちに囲まれているのにボロボロと泣いてしまった。自分がなぜ泣いているのかも分からないまま涙が止まらなかった。

 忙しい生活の中で、自分が死んでいくような感覚になることが最近よくある。自分が何を美しいと思い、何を大切に思い、何に対して怒り、何が好きで、嫌いなのか、分からなくなる。何かに怒っていてもそれは怒るべきだから怒っているだけで、自分の気持ちではない気がする。このまま思うべきことを思って、感じるべきところを感じて、そうではないところには気が付かず、身体と精神が腐っていくのを待つだけなんだろうな、と思ってしまう。その流れに抗いたくて、日々固まっていく視野と乏しい感性を豊かであるように見せて、そして、豊かであると自分に思い込ませて、生きる。それと同時に、自分の奥深くにある柔らかな場所を固くして、何にも揺り動かされないように生きている。前よりずっと豊かで自由になった生活の中で、何かを日々失っている。聴きながら曖昧な言葉でそんな思考を重ねる。

 「惑星」は恐らく恋人か大切な人との別離のあとの関係を描いた曲*1なのだろうけど、私にはそれだけではなく、他人に理解されないまま一人で歩くことを歌っているようにも思えた。

 目線を上げて舞台上を見ると、視界が開けて、<他の人には理解されなくたっていいの このまま死ぬまで秘めた心の奥>と寂しそうに優しく歌う姿が見えてまたポロポロと泣いてしまう。ポロポロ泣きながら、そうだよな、別に理解されなくてもいいんだよな、寂しいけど。とぼんやり思う。笑ってしまうほど泣けてきて、泣けている理由が寂しいからなのか、悲しいからなのか、悔しいからなのか、何も分からなくなってきたところで曲が終わった。

 理由も分からずに、何をどう思ってどう感じているかも冷静になれないままボロボロと感じたまま泣いてしまったのは久しぶりで、まだそうやって感じられることに少しだけ安心した。

 

 次の曲は「星の下」この曲もこの日ライブで聴いて大好きになった。舞台上で明るく照らされる人が<満たされやしない 何を成し遂げようとも>と噛み締めながら歌う姿にグッとくる。サビでさっと風が吹くように目の前が開ける。暗い場所から一歩踏み出す瞬間、光が差し込んで何かを見つける瞬間のようだ。でも、見渡すと辺りは真っ暗だ。それでもその中を歩くしかない、そんな心象風景が思い浮かぶ。アウトロのギターの咆哮と力強く感情の乗ったドラムが美しく、目が離せなかった。

 

 その後のMCでこれから控えているはじめてのZeppワンマンについて語っていた。私は前身バンドを知らないが、きっとやりたくても出来なかった場所なのだろう。「出来るか分からない。けどやると決めた」「でも正直、怖い」と言う声が少し震えているように聞こえた。最近わたしが見るフロントマンたちはとにかく自信があり、強くて、精神的にマッチョな人が多いから、その姿がとても新鮮だった。それから昔はそんな自信マンマンな人たちをステージで見るのが苦手だったし、そんな人たちからいい言葉を聞いてもお前は精神的にマッチョだからそんなことが言えるんだ、こっちはそうは思えねえんだよ!と内心キレていたことを思い出した。

 

 次の曲の「Drive Living Dead」では何度も曲中で出てくる<僕は歌っている>というフレーズが前のMCと呼応するようで、その曲調から自然と目線が上がってこれからのこのバンドのことが楽しみになる。そこから「play」「デッドエンド」と盛り上がる曲を演奏。

 前回見た時もそうだったがこの「デッドエンド」の照明がとてもカッコいい。暗いステージの中で黄色いムービングライトが左右上下に動く。暗闇の中で誰かが自分を探して追ってくるようで、その焦燥感や不安感がステージに現れる。記憶が曖昧だが最初に見た時はボーカルが懐中電灯みたいなものを持っていて本当に何かを探しているようで、その演出も良かった。最後の曲が終わり、終演。

 フォロワーのつぶやきからアンコールはないことを知っていたがとても良かったので拍手を送り続ける。パラパラと人が帰り始めるなか、ぬるっと出てくるボーカル。帰っちゃった人いるかもしれないけど、と言いながら、弾き語りのスタイルで「Autopilot」を演奏し始める。ほかのメンバー出てこないのかな、寂しいなと思っていると曲の途中で合流。<大人になれない まだ夢見たい>と歌う姿に、MCの内容を思い出して、なんて夢があるんだろう、と思った。

 アンコールを終えて、客席にオフマイクで「愛してるぜ!」と言って去っていく姿が、ロックスターすぎて、カッコよかった。それにしてもこの人声がデカいな。オフマイクで歌っている声もめちゃめちゃ聞こえたし、すごい身体をお持ちだ。

 


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照明がかっこよかった曲

MVはじめて見たけどカッコいいな

 

 

ライブ終わってから

 ふわふわした心持ちのまま会場を後にする。外に出るとかなり雨が降っていた。そんな日に限って雨に弱いスニーカーを履いている。翌日も仕事だったが、空腹なため、何か食べようと思って飲食店を探しに歩き始める。歩きながら、なぜか高校時代を思い出していた。放課後、WALKMANでRadioheadを聴きながらよく図書室にいた。図書室は夕方になると夕陽が差し込んで、オレンジ色のあたたかな光が書棚に当たって綺麗だった。そのオレンジの光が当たらない、あまり人の来ない、前回は一体何ヶ月前にこの本棚から外に出たのだろうと思われるような本が置かれた書棚に寄りかかって地べたに座って、本を読んだり、音楽を聞いたりするのが好きだった。目の前の背表紙の文字を追いながら、考えても仕方がないことばかりを考えていた。

 同級生や友人たちの会話にある気持ちが全く分からなくて、分かりたいと思ってもなにも理解できなくて、自分は人間として何か欠けているのではないか、と思って、その答えをずっと探していた。

 いつだって明るく、楽しそうに振る舞える人たちが大嫌いで、いつでも傷ついている風な人も大嫌いで、自らの喜怒哀楽を自由に表現する人たちも大嫌いで、大好きなものを大好きと、嫌いなものを嫌いと言える人も大嫌いで、何かを教えようとする人間も大嫌いで、人を嫌う自分のことは嫌いになれず、自分のことばかり好きな自分も気に入らず、大きくなった自意識を持て余していた、あの時。

 その時に抱いた、自分は何か欠けているという考えは、大人になってそうではないと理屈で分かっていても、ずっとどこかにあった。いつだって誰かの特別になりたいと思っていた。でも、特別になる術が分からなかった。それを認めたくなくて、人を傷付けたり、自分を騙すような思考ばかり繰り返していた。誰か一人の特別になれないなら、色々な人に認められるような、何か言ってもらえるような何者かになりたいと思った。でも、何かになれるほど特別な何かを持ち合わせているわけでも、情熱があるわけでもなかった。それから結局最初に抱いた考えに戻って堂々巡りばかりしていた。

 社会に出て、その波にいる間にその過ちや気持ちを無かったことにして日々を過ごすことに没頭していた。それがきっと賢い生き方なのだと思う。考えても仕方がないことを考えなくても、日々は進むし、年は取る。

 けれど、多くの人に囲まれながら、一人で涙を流すことによって、本当はずっとそうだった孤独みたいなものを思い出した。本当は孤独なんてかっこいい言葉じゃなくて、もっとつまらない、どうでもいい、ありがちな言葉。

 

 ぼんやり歩いて、何が食べたいのかもよく分からなくなって、無駄に商業施設の中を歩いた。いま立ち止まって温かいものでも食べたらまた泣けてきそうだった。そのまま何も食べずに電車に乗った。靴に雨が染みて、靴下まで濡れていた。電車の座席に座って、スマホを見ると友人からLINEが来ていた。別のライブを近くで見ていた友人から飲みに行こう!という誘いだった。一人でこのまま帰りたくなくて、友人と合流した。友人と少しだけご飯を食べ、お酒を飲んだ後帰宅し、またビールを飲んだ。翌日は5時に起きなきゃいけなかったが、頭をぼんやりさせないと眠れそうになかった。

 一人だけど、友達はいるんだよな、家族もいるし、家族仲も良いし、犬もいるし、全然孤独じゃないんだよな、笑っちゃう。でも、心の奥のひとりぼっちの自分は大切にしたいな、と思った。

 

 このライブを見てから、いいバンドに出会えたな〜としみじみ何度も思っている。それからとんでもなく歌声とメロディラインが素敵だな、と何度もしみじみ思っている。技巧的なことは何も分からないけど、切実さと誠実さと諦念とやるせなさ、と芯にある優しさみたいなものがある声だな、と思う。演奏面はまだ見られてない箇所が多すぎて、判断がつかないから今後見て、素敵ポイントを探していきたい。

 毎度のことながら自分の感覚は信じていないから、本当に良かったかどうか確かめるべく、つい先日対バンライブに行った。やっぱり良かったので(そしてまた泣いた。元々緩い涙腺が最近ゆるゆるだ)、きっとこの音楽が好きなんだと思う。また、色々なことに思いを馳せられるようなライブを見たい。

 血湧き肉躍る、みたいなライブも大好きだけど、自分の内面にずぶずぶ沈んでいくようなライブも大好きだな、と改めて感じた日だった。

 

 次に観にいくワンマンは1月のZepp公演「until pride dies」

 このバンドは毎回こんなにライブタイトルのセンスがいいんですか???今回も、前回の「Tiny Cosmos-私の心にある宇宙-」「A Revolution From My Bed」もめちゃめちゃカッコいいタイトル。Zepp初ワンマン、どんな景色が見られるのか楽しみ。

 

 これはライブを見た翌日に書いた感想日記。

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その後の日記的な

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 社会に出て働いていると、忘れそうになるけど、別に私は社交的なタイプじゃないし、明るく前向きでもないし、未来のことも考えられない。基本的に死に向かって歩いているだけと思ってしまうし。社会とか世界のこととか本当はあまり興味がないし、滅亡するなら早くしてほしいと思うし、そんな人間は他人のことも結構どうでもいいと思っている。思っているけど、やっぱり少しだけ世界平和について考えちゃうし、でもやっぱりどうでもいいと思ってしまう日もあるし、どうでもいいと思えるのは自分が恵まれているからだと思って、恵まれている私は何をすべきなのか、いやでもそれは本心なのか?そもそも本心ってなんだ?環境によって思わされているだけなのでは?私の心って存在するのか?いや、そんなくだらないことを考えているうちに世界は最悪な方向に進んでいるぞ?もういいや、やっぱり何もかも終わってしまえとか思ってしまう。ずっと考えても仕方がないことばかり考えている。

 会社や社会に惑わされているだけで、本当は褒められた人間ではないのに、自分のことをきちんとした人間だと思ってしまう。きちんとしている、と思ってしまうから周りの人にもきちんとしてほしい、と思ってしまって、本当に良くない兆候だ。気をつけよう、と書きながら全然内容と関係ないけど思った。

 こんなことばかり考えているわけではないし、能天気だし、基本的に明るく生きている。活動的だし、楽観的だし、穏やかだし、自分のことはまあまあ好きだし、好きじゃないとやってられないし、基本はハッピー。

 暗い気持ちを持った人間がずっと暗いわけじゃないし、その逆もまた然り。そもそも明るい、暗いって何なんだろう。

 

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 このワンマンライブのあと二週間後に彼らを見たくて行ったライブの翌々日。起床すると頭が重くて、外が薄暗くて、雨だって分かって、これ「Good news」の歌い出しじゃん、ってなった。ロキソニン飲んだ後、外から声が聞こえて、下を覗き込んだら子供が雨なのにシャボン玉飛ばしてて、それが飛んですぐ消えてた。ここまで一緒なの凄くない…?ってなった。多分、本当の物理的なシャボン玉の話ではないんだろうけど。こういうのあると嬉しい。

 

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 このライブを見てから謎にRadioheadが聴きたくなって聴きまくってたら来日が発表されて嬉しい。出会って20年くらい?いまだに1番好きなアルバムは?という問いの答えが見つからない。1番よく分からないアルバムは?の答えは分かっているのにな。久々に聴いて歌詞を読んだら暗くて最高だった。チケット当たるといいな。

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 RUSHBALL 台湾のEnfantsの紹介文がめちゃめちゃ良い。かっこいいな。

https://www.instagram.com/reel/DdD_6svDbrp/?stkn=YnUxd2hsNDgyMWY5

 

そういえば来月ははじめての海外でライブを見る、を解禁する。人生の目標は、グラストンベリーフェスに行く、なので、まだまだこれから。これには、英語力・キャンプ力・経済力が必要だから難易度がめちゃめちゃ高い。行く時にわたしの好きなバンドが残っているといいな。

 

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 8月中旬くらい(このライブを見てから)からずっと鬱々としていてエネルギー量が減っていて、寝付きが悪く、お腹空くのにあまり食べられず、どうしたんだろうな、仕事暇なのに。と思っていて、気が付いた。これは日照時間のせいでは?だとしたらこの憂鬱な気分って何なんだろう。気分なんてもの無いのかもしれないな。と思った。明るい音楽でも聴こうかな。

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  この長い文章、書き足したり消したり、書き足したり、消したり、消したり、書き足したり、を繰り返している。自意識とナルシシズムの戦い。終わらねえ〜文字数だけが嵩んでいく。でもたまにはこうやって思いつくまま、少しだけ悶えながら、呻きながら文章を書くのもいいかもしれないな。

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*1:歌詞をよく読むと不倫か浮気の曲にも見える

初・一人海外旅行 秋の中欧⑥(ウィーン→帰国)

 時間が経ちすぎているため急に雑になります。私あるある。途中で飽きて放置して放置してることが気持ち悪くて雑に仕上げる。ですので写真多めでごまかします。

 

 



 起床。なかなか疲れている。が、観光を出来るのも今日までなため頑張ることにする。明日スムーズに出発するため、少しだけ仕分けしつつ、身支度を整える。今日は歩くぞー!と思って寝たのに身体がダルすぎる。とりあえずカフェイン取らねば…と思い、ホテルのすぐ近くのパン屋さん(イートインが出来る)に向かう。

 

【朝食】

 朝食に選んだパン屋さんはこちら。

 

 

地元の人がたくさん出入りしているのを見ていて、なんかいいな〜と思い入店。パンはショーケースに並んでいて、店員さんに頼むタイプのお店。

 まずは挨拶して入店。ショーケースを見る。が、パンの名称が読めない。読めないが、「ディスワン!!プリーズ」で何とか注文完了。カフェインを入れたかったため、コーヒーを頼もうとするが、読めない!メニューが読めない!というかコーヒーどれですか?となる。何でドリップコーヒーが無いんだろう…?名称が違うのだろうか?分からなかったから、目を覚ましたくて、エスプレッソを頼む。「ダブルにする?どうする?」と訊かれたので言われたままダブルに。こんだけ入れれば目も覚めるでしょう。

 硬いパン、大好き。

 苦いエスプレッソと硬いパンを胃の中にぶち込み、観光へ。

サンドイッチ。パン硬くて最高!

 

【お土産買いつつ、ひたすら観光】

◯街歩き

 歩いているだけで楽しい。晴れていて、空気が澄んでいて気持ちが良い。角を曲がると突然現れる、重厚な建物、銅像、馬。馬?!って毎回なる。石畳に当たる蹄の軽快な音が気持ちが良い。

朝。晴れていて気持ちがよい。

急にこんなん現れて驚く(その1)

急にこんなん現れて驚く(その2)

急に馬がいて驚く






◯シェーンブルン宮殿

 メトロに乗って、観光の定番シェーンブルン宮殿へ。朝イチが空いていると見たが、街歩きをしていたら出遅れてしまった。到着し、チケットカウンターへ。チケットは券売機?みたいなものが設置されていてそこから購入できる。入れるエリアによって値段が異なり、宮殿を全体的に見られる「Palace Ticket」を購入。本当は色々見たかったが、今日は観光最終日でお土産も買わなきゃいけないため、仕方ない。

 宮殿のなかを見る前にお庭を見ようと思い、外へ。

 出た瞬間、デカすぎて、笑った。

 いや、広大過ぎる。

離れてもでかい

広大とはこのことを言います

 私が見たいと思ってた門的なアレはあの遠い丘の上に建つものですか?本当に?わたしあそこまで歩くんですか?と脳内でツッコミながらガシガシ歩く。写真を撮りながらひたすら歩く。横浜生まれ、横浜育ち、とんでもない坂と共に成長してきた私を舐めないでほしい。晴れていてとても気持ちが良い。途中ベンチで休む人たちを尻目にひたすら歩く。

 中腹あたりで声をかけられ写真をお願いされた。いい人そうだったので、私も撮ってもらったが、なんか遠くて面白い写真だった。写真を撮ってもらうなら、韓国人か中国人がいい、という噂は本当なのかもしれない。

 借りているデジカメにも慣れてきて、色々な設定を試しながら写真を撮る。それにしても適温で最高な天気。

(最早記憶が薄れているため写真を載せまくる)

 

でっかい

噴水と像

ううぉ~~!となっているやつ

足パンパンになりながら登る




   庭しか見てないのにめちゃめちゃ時間が経っていて焦って戻る。

 途中リスがいて可愛くてまたもや時間ロス。

野生のリス近くで初めて見た

しっぽがかわいい


 ヘトヘトになりながら宮殿にin。最初に日本語のガイドを借りて、中を歩く。

 が、世界史が苦手なため、何が何だか誰が誰だか分からず、流しながら見てしまった。いや、豪華絢爛で、でも自由があまりないことは分かったんだけど。こういう時のために、やっぱり苦手でも勉強しておいたほうがよいということが分かった。

 

なんか広間的なアレ

すげ~~~

すげ~~地震あったら終わりだな、という日本人的感想

これが全体像らしい




 そんなこんなで大幅に時間オーバーして見学終了。急いで電車に乗る。席に座って、外を眺めていると、空いている車内を行ったり来たりする若い女性が。しかも、なんか黒いベタベタしていそうな液体が全身にかかっている。そしてぶつぶつ何かを言っている。言葉も分からないし、現代アートに慣れすぎた私は何かしらのパフォーマンスかな?とか思ってたけど、周りの人を見る限りそうではなさそう。怖い。ぶつかって汚れるかもしれない。ボックス席に座っていて向かいの観光客らしき男女、女性のほうが通路側に座っていて、白いコートを着ていて、この人だけにはぶつからないで!と思ったりする。ドキドキで20分くらい。絡まれたらどうしよう……と思うが誰にも絡むことは無く、目的地。ホッとした。ボックス席の向かいの男女の言葉なき、視線だけの謎の連帯感が生まれていた。あの人はなんだったんだろう。インターネットで調べたが同じようなことを言っている人はおらず、分からないまま。

 そんなこんなで謎の疲労感を抱えたまま、次の目的地へ。

道すがらまた馬に会う




◯美術史美術館

 クリムトを見に行くかめちゃめちゃ迷ったが、ブリューゲルを選んだ。クリムトは初日に見たからよいか、という気持ち。

 

美術館の近くにあった

 美術館もバカデカい。展示室に入っていないのにすでに見るものが沢山ある。綺麗な服を着た観光の人たちが交互に写真を撮っている。

外観

内観

クリムトの絵がある

見上げるとこれ



 私は時間がないので、早足で展示室へ。絵がすごく高い位置に飾ってあったりして、それを中央のソファに座って眺めたりする。海外の美術館は日本より座れる場所がたくさんあっていい。気に入った絵をぼんやり座りながら見ることが出来て、絵ってこうやってみるべきだよな〜と思ったりする。技術的なことは何も分からないため、なんとなく好き!と思った絵の写真を撮る。

 

月明かりの船のある川の風景(アールト・ファン・デル・ネール)

窓辺の女性(ヤコブス・フレール)

グラスポカルの静物(ピーテル・クラースゾーン)



 途中からあまりにも絵が多すぎてキャパオーバーになったため、この美術館の絵に描かれている犬全部写真撮ろう!と思いつく。これが我ながらとても面白い遊びだった。色んな犬が描かれてて、あ、この人は犬好きだな、とかこの人は苦手そうだな、雑だな、丁寧だな、これは何犬だろう、とか沢山観察ができた。

犬いる。ビーグルっぽい

犬いる。デカい。

犬いる。いっぱいいる。狩猟犬かな。

犬いる。ペキニーズみたい。



 犬と好きな絵を探していたら、腹が減ってふらふらになってきた。時計を見たら夕方。お土産も買わなきゃだし、と慌てて鑑賞終了。今日は何だか時間が足りない。

 

◯お土産購入と街歩き、夕食

 もうヘロヘロ。何もかもめんどくさい。スーパーで友人たちのお土産を購入し、目星をつけていた雑貨屋さんでソウルメイトのお土産購入。心理学科卒のソウルメイトにはフロイトが書かれたメガネケースを買った。フロイトじゃーん、ってなるのは心理学科卒の特権。

 ソウルメイトには菫の砂糖漬けを食べてみたいと言われたため、奮発してDEMELへ。どうやって食べるか知らん。けれど、お店に入れてよかった。

 

DEMEL店内

DEMELカフェ待ち、行列



 

 本当はいきたいレストランがあったが、また知らない言葉だらけのところで知らないシステムで料理を頼むのが嫌だったから、チェーン店に行く。さっさと食べてさっさと寝よう。

 ハルシュタットに引き続き、デカ薄カツレツのチェーン店に入店。こちらもお肉の種類が選べた。また付け合わせも選ぶことが出来た。が、揚げたポテトの形状違い二種、潰したポテト、キュウリサラダなのは笑った。¾ジャガイモじゃん。

思ったキュウリサラダと違った。これはサラダなのか?

飲んだビール


 スパイスが効いていて、軽くて美味しい。衣が薄くて、サクサク食べられる。ハルシュタットで食べた高い物より美味しいかもしれない。ビールも頼んで、お腹いっぱいになったので、宿に戻ることにする。

 晴れていて、夕焼けが綺麗だった。

きれいな街

宿の近く


【本日の部屋飲み】

 パッキングを終えて部屋で飲む。外国のホテルで一人で飲むのも最後か〜と感慨深い気持ちになる。感慨深くてロング缶2本開けてた。

 赤い方は、スプリングエールの赤に少し味が似ていた。黒い方は黒ビールかと思ったら普通のビールだった。軽くて飲みやすかった記憶。

部屋で飲んだビール。今見たら店で飲んだやつと同じだ。

 

【この日の日記】

 ウィーン観光。歩く歩く歩く。宮殿のおさんぽ気持ちよかった。

 地下鉄で前進が黒く汚れた女性が歩いて行ったり来たりしていて怖かった。あれは汚して何かするんだろうか?

 美術館へ行く。本当はクリムトを見たかったが、ブリューゲルを選択。美術館でかすぎ。絵うますぎ。

 そんなこんなでまたデカカツレツを食べる。ホテルのより美味。

 歌劇場のお土産屋さんの人がとても感じがよかった。

 観光終わり!寂しい!

 

【帰るぞ!!!!!!】

 起床。飛行機が11:35発のため結構早起き。パッキングは済ませてあって着替えて、空港に向かうだけ。

 

朝のウィーン

 空港まではメトロに乗り、乗り換えて直通電車に乗る。ホテルからはおおよそ40分程度。都市部に近いって最高の空港だ。

 大きな荷物を背負って昨日と同じパン屋さんに行く。そこでカフェラテを注文。テイクアウトをしてみた。やっぱりドリップコーヒーがどれだか分からなかった。出勤する人たちに混ざりながら街を歩く。ウィーンも綺麗な街だったな。メトロに乗る時にチケットを買おうと券売機で購入。と思ったら、まさかのチケット出てこず、最悪。お金だけ取られた。別の券売機で再購入。これぞ外国。

悪の券売機。なんかメモ書きみたいなのがあったけど解読できず

 帰りはバックパックを預け入れ荷物にするため、お金を払ってビニールでぐるぐる巻きにしてもらった。チェコビールが入ってるからお願いだから無事に日本まで飛んでほしい。帰国してびしょびしょはやめてくれ、と祈るようにぐるぐる巻きにされるリュックを見る。

ぐるぐる巻きにされたリュック。2千円くらいした。

 

 特に何の問題もなく、出国。

 飛行機に乗る前にお水を購入。炭酸水か普通の水か分からなくて、じっと睨んで泡の感じでこっちが普通の水だ!と思って買ったのに見事に炭酸水だった。たぶんこの旅で70%くらいの確率で間違えている。

 

炭酸、無炭酸、まったく正解しないまま旅終了

 ここから2時間半ほど飛行機に乗り、ヘルシンキへ。乗り継ぎ時間3時間で成田空港へ向かう旅程。なぜ帰りを成田にしてしまったのか分からない。たぶん乗り継ぎ時間の問題だとは思う。

 ヘルシンキ空港に着き、母へのお土産でムーミンのグッズを買い、ロングフライトに備えるためにラウンジに行き、昼食。

 

ムーミンカフェ。かわいい。お値段がかわいくない。

くたんってなっているやつがかわいい

 

ラウンジで爆食い。パンが美味い

 

 ヘルシンキ空港のラウンジに何時間もいたこと、チェコ在住の方とお会いして話したことがずっと昔のことのように感じる。Googleマップを開いて、ピンチアウトしてみると、日本が見えて、ずいぶん遠くに来たもんだなあ〜と感慨深くなる。

 

ずいぶん遠くに来たもんだ。

 まだ時間に余裕があったため、シャワーを浴びることにする。これから13時間か〜と憂鬱になる。

シャワー室のアメニティ。シャンプーがいい匂いだった。

多目的トイレのサインがいいな~と思って撮った

 シャワーを浴びてラウンジに戻ると、飛行機遅延のお知らせが出ていた。本来乗るはずの成田行きの数時間後に羽田行きがあって、早く帰りたいから成田行きを取ったのだと思うが、どんどん遅延し、最終的に羽田行きと到着時間が10分くらいしか変わらなくなり、キレそうになった。この旅、上手く行っている気がするけど飛行機運だけがない。

 遅延はしたが、無事に出発時間が決まり、飛び立つ。

 帰りの機内食はきちんとオーダーしたヴィーガン料理になっていた。スパイスがよく効いていて美味しかった。隣の席に子供がいて10時間くらいずっと喋っていて、その体力が羨ましかった。

 

スパイスがうめえ

 とにかく尻が痛すぎて、そして眠れなくて辛かったからもし次ロングフライトすることになったら最低でもプレエコにしよう……と固く誓った。

 

 そして、無事に成田空港に着。

 ドキドキの手荷物は、コロンと転がって無事に着。そして濡れていない!ありがとう!!!

 成田空港から横浜駅までのバスが来るまで時間があったからセブンイレブンでおにぎりを購入。何が売られているのか分かるのってありがたい。そして、米、美味い。

美味すぎて泣きそうになった

 

 空港からのバスは爆睡。気がついたら横浜駅近辺でビックリした。

 

 帰宅して荷解きしていると母が仕事から帰ってきて、和食を沢山作ってくれた。米、生魚、美味すぎる。

 満腹になり、久々に自宅の湯船に浸かり、久々に自分のベッドに横になる。

 おうち最高!!

 翌日は在宅ではあるが仕事なため、早々就寝した。



【帰ったぞ!!!】

・帰国した翌日は休みのほうがよい。

 時差ぼけ辛すぎ。胃痛、頭痛、吐き気、眠気。

・美術館が苦手な理由がわかった。

 この1年間で美術館によく行ったがやはり少し苦手。海外の美術館に行って分かったが、この静けさが苦手なんだ。バカな感想言えなさそうだし、座る場所少ないし、全部見ないといけないような気持ちになるし。もっと適当に見たい。

・海外旅行をすると人生が変わる?

 変わらないけど、意識は変わるかも。次はどこに行こうかな?に普通に海外が入ってくる。

 イタリアでおいしいもの食べたい、クロアチアも綺麗そうでいいな。フィンランドちゃんと行ってみたいな。スロベニアもいいな。もう一回チェコに行きたいな。イギリスも行きたいけど、飯が…とか。そう思うとやっぱり早く戦争は終わってほしいし、排外主義は悪。ドバイ周りでヨーロッパ行きたいよ……。

 

 

そんなこんなで1年かけてやっと書き終わりました。最後は写真でごまかしたな。

やはり旅は楽しい。今年も残りわずかですが、すでに決まっている旅行が3旅程あります。来月はおおよそ10年ぶりの台湾!円安すぎてびっくりしている。

 

初・一人海外旅行 秋の中欧⑤(ハルシュタット→ウィーン)

 それにしても書くのに時間がかかりすぎ。遠い記憶を掘り起こして、時々捏造しながら書いている。最近は世界が大変なことになってなかったら来年くらいにまたヨーロッパに行きたいな、と思っている。行きたいのは、ハンガリー・クロアチア・スロベニア。と書いている最中に、世界が大変なことになっている。普通に戦争反対なんですけど。

 


【恒例の朝のお散歩】

 街が明るくなるころに起床。朝ごはんへ。受付で部屋番号を伝えるが、なぜか番号が見当たらない。受付のお姉さんと探す。が、ない。リストを上から順に探していると発見。「これ!」と日本語で伝えると、私が、「12」と「20」を言い間違えていたことが判明。疲れているのかな…気を付けよう…と思いつつ、朝ごはんを食べる。私、ドイツパンみたいなやつが大好きで、日本でも硬くて密度が高いパンを売ってほしいと心底願っている。なんで何もかも触感がふわふわなんだ……?そんなこんなで硬いパンを食す。美味しい。腹痛を警戒して、食事は少な目にした。朝食後、朝のお散歩へ。

パンが美味すぎる

 

 人が少なくて、空気が澄んでいて気持ちが良い。湖に白鳥がナチュラルにいて、すげ~となった。少し曇り空だが、写真を撮りまくり、歩き回る。山は少しだけ色づいていて、ロープウェイにも乗りたかったな~と思う。(残念なことに工事中)

 

普通に白鳥がいる。デカい。

曇り空でも美しい

屋根の隙間から見る

 

 ホテルに戻り、身支度を整え、チェックアウト。チェックアウトの際に大きなユーロ紙幣しか持っていなかったため、両替をしてもらいたく、初のグーグル翻訳をしてみた。が、なぜか伝わらない。必殺、単語羅列、ジェスチャーで伝えたら、なぜか伝わった。不思議すぎる。スタッフの方もいい人、優しい人ばかりでいいホテルだったな~と名残惜しみつつホテルをあとにして、電車に乗るべく、渡し舟的なものに乗る。

船から見た景色。水面がツルツル


【船、電車、電車でウィーンへ】

 船には10分くらい乗って、夢だった景色を網膜に焼き付けて、ハルシュタット駅へ向かう。日本出発前にOmioで予約していて、それが5,000円以下で嘘でしょ?!となったのに、前日ハルシュタットを歩き回ってもっと早めに出るか〜と思って取り直してしまったので、2万円弱くらいかかった。しかも急に不安になって一等車を予約した。本来であれば、観光にかかる時間を調べて、電車内の環境を調べ、事前にチケットを取り、計画通りに事を進めるべきです。無計画とはまさにこのこと。

 ハルシュタット駅は観光客が大量にいる場所とは思えないくらい小さな駅。小さな駅舎があって、そこの周りにきちんと整えられた草木と花があって、人の家みたいだった。

 

駅のホーム

まずは、「Hallstatt Bahnhof」から「Attnang-Puchheim Station」へ向かう。乗車時間は1時間19分。新幹線みたいな座席のタイプで、いかにも指定席風だが指定席ではない。通路挟んで隣の席に、難しい顔で勉強している人がいるのに、めちゃめちゃデカい声で喋っているスペイン語話者がいて、迷惑そうに見ていた。日本語は胸式で喋っているが、他の言語は腹式が大半で、だから声がデカい、というのは本当だろうか?なんて考えた。

 旅の供に持ってきた本を開いたが、そのじめっとした空気と現実の乾燥した空気の不一致感が凄くて全然読めずにただひたすら窓の外を眺めた。湖の横を走る、高い建物はなくて、緑・山・北海道にありそうな樹木、小さな家、大きな家、納屋、柵、牛、干された洗濯物、農作業用のトラクターが流れていく。その1つ1つがいつもとは違っていて、だけど、空はいつも通りな感じで、ぼんやり眺めているだけであっという間に時間は過ぎる。脳内では時々、世界の車窓からのテーマが流れる。結構好きな番組。

 

世界の車窓からのテーマを脳内で流す

 帰国してからヨーロッパの山間を走る電車の回を見ると、この時にみた景色や空気を思い出す。ゆるりと車窓から景色を見ていると、電車減速、何もないところで停車。アナウンスで何か言っているけど英語じゃないからさっぱり分からない。けど、何となく分かる、遅延。乗り換え時間が15分くらいしかないのにピンチである。ヒヤヒヤしているとすぐに動き始めて安心。結果乗り換えの駅の「Attnang-Puchheim Station」には7〜8分遅れで到着。電車を降りて、乗り換え。ホームが変わる乗り換えのみだったため、簡単で助かった。美味しそうなコーヒーとパンに後ろ髪をひかれつつ、乗車。

 この電車は指定席。座席は新幹線みたいなゆったりタイプで、二階建て。電車の外側に静かにマークみたいなものがあったけど、どういう意味だったんだろう。その号車に乗っているのは、女性の方とビジネスマンだらけで、みんな小綺麗な格好をしていて、バックパック、スニーカー、ほぼ寝巻きみたいな格好で申し訳なくなった。ここからウィーン中央駅までは2時間の旅。

お静かにのマークがある


 ハルシュタット→ウィーン、結構遠い。新幹線って偉大だ。

 うとうとしながら時々車窓から芝生?が広がる景色を見る。ウィーンが近づくにつれ、家が増えてくる。外の景色にも飽きた頃、ウィーン中央駅に到着。大きな駅だ。そこからメトロに乗り換えてとりあえずホテルに向かう。

 

【ウィーン2泊の宿】

http://www.pension-suzanne.at/

 完全に立地で選んだ。

 2泊で275€(当時のレートで48,000円くらい)、素泊まり。高いな〜と思ったけど、周りはもっと高かったので仕方ない。

 雑居ビルみたいな見た目のビルの2階に受付があった。古いデスクの向こうに老紳士。チェックインの手続きをしたあとに簡単なマップと説明いる?と聞かれてお願いしたらめちゃめちゃ早い英語で説明された。ありがたいけど、10%くらいしか聞き取れなかった。

 お部屋はコンパクト。冷蔵庫がないことは口コミで分かっていたため、問題ない。古い部屋だが、よく清掃されていて、アンティーク調の家具がかわいい。パスポートなどをセーフティボックスにいれようと思い、開けて鍵をかけようと思っても、謎の電子音がなってかけられない。涙目のカタコトにもなってない英語で鍵がかけられないことを伝え、事なきを得た。

 お風呂は広くて、またどうやってシャワーを浴びればいいかわからない方式。2泊とも床はびしゃびしゃになった。これ、一体何が正解なんですか?びしゃびしゃが正解?

 

ホテル入り口、分かりにくい

部屋。コンパクト。絵が好き。

びしゃびしゃにするしかない風呂

【疲れてるけど観光するよ】

〇一旦ケーキを食べます。

 流石に訳わからない言葉をずっと聞きすぎて、コミュニケーションを取るのがダルくなってきたけど、旅は続く。

 夜の予定まで時間があるため、まずはカフェに行く。ウィーンといえばカフェ文化!ちょうどホテルの近くに良さげなカフェがあったため入店。三階建てで、二階と三階がカフェ、一階が物販になっている。二階の入り口にカフェ利用の方はここで待っててね的な立て看板があったため、待っていると後ろからやってきた西洋人家族に普通に抜かされた。西洋人家族は窓際がいいんだけどーとか言って店員に話しかけて、店員は普通に案内をする。私は?!と思いながら、小さな声で、ワンパーソン…と言う。カウンター席に通される。しかもめっちゃ端っこ。狭い。アジア人差別か?!それとも交渉すればいけるのか?!とか思ったけど、お腹空いてるし、早くカフェインを入れたいため、諦める。カウンターの近くにケーキが並んだショーケースがあって、甘いものが食べたいな、と思って、選択。本当はザッハトルテを食べたほうがいいんだろうけど、食べられるか不安だったから、シシィタルトを頼んだ。世界史が苦手だったからこのシシィって人が何なのかわからない。ケーキはチョコレートスポンジ(硬め)にベリー系のジャムが挟まっていて、甘酸っぱくて美味しかった。

 夜の予定前に少し観光がしたかったから早めに退散。

入った店の看板

カプチーノ?とシシィタルト

 


〇シュテファン大聖堂

 カフェから歩いて歩いて10分くらいのシュテファン大聖堂に向かう。

 プラハの街並みとは違っていて、時々写真を撮りながら歩く。でもなんとなく、プラハより都会で少し治安が悪そうだなと感じる。といっても、横浜駅西口の人通りが少ない川寄りのエリアくらいのイメージ。通りを間違えなければ怖い目に合うことはなさそう。よっぽど新宿歌舞伎町の方が治安が悪いと思う。建築物は白っぽくて、結構パリの街並みに似ているなと思った。そんなことを考えていたら、到着。

 荘厳、ゴシック、Emoロック(個人の感想です)。曇り空が似合いすぎている。かっこいい……。入場料を払って中に入るとこれまた荘厳。圧倒される。天井が高くて、大きな窓から入る光がやわらかで、それが絵画や像を照らしていて、背筋がピンと伸びる。礼拝をする?中央の座席がある箇所は入れず、周りを見るだけだが、それでもぱしゃぱしゃ写真を撮ってしまう。

 別途料金を払うと塔の上まで登れるということで、列に並んで、エレベーターを待つ。それにしても観光客が多い。いや、わたしも観光客なんだが。

 エレベーターが到着、ぎゅうぎゅうになりながら上に昇る。扉が開くと、強風。寒い…。ウィーンの町を一望できる高さ。高い建物がないからずっと遠くまで見通せる。教会の屋根のタイルがとてもかわいい。一枚一枚は単色で、それを並べて絵にしている。地上からだと全く気が付かなかった。ぐるりと一望。本当はもっと見たかったが、寒くて、雨がぱらついて来たため、退散。

エグいかっこいい

エグいカッコいい内部
屋根がめちゃめちゃ可愛かった


〇さびしい夕食

 夜はなんとオペラを見に行くため、スーパーで軽食を買い出し。スーパーにはハムなどの加工食品専用ケースとチーズ専用ケースがあって、びっくり。おいしそうなサンドイッチを買った。そろそろ白米が恋しくなってきた。早足でホテルへ帰る。

スーパーってテンション上がる

夕食。ハムが美味すぎる

【人生初オペラ】

 幼少期からバレエをやっていたため、バレエは何度も見たことがあるが、オペラははじめて。会社の研修旅行でパリに行ったときにオペラ座で見られなかったことが残念で、すごく後悔していたため、今回絶対に見ようと決意していた。

 プラハで見るか、ウィーンで見るか迷ったけど、劇場の近くに宿が取れたウィーンで見ることに決定。本当はバレエが見たかったが、日程が合わず、オペラに。

 チケットは日本にいるときに購入。旅行会社的なところを通して買うこともできたが、手数料がもったいないので自力で購入した。といっても、英語を頑張って解読すれば誰でも購入ができる。「ウィーン国立歌劇場The Vienna State Opera 」のHPにアクセスし、見たい演目をクリック、あとは座席を選ぶだけ。購入するとメールアドレス宛にQRコードが送られてくる。それを印刷して当日を迎えればOK。だが、問題は座席。日本の劇場は、SS~B席くらいの4種類ほどが一般的だが、めちゃめちゃ細かく分けられている。おおよそ10種類くらい。そして金額もピンキリ。しかも演目によっても異なる。このブログを書いている現在(26年5月)で調べると、一番上の席は242€(約45,000円)、一番下で17€(約3100円)、立ち見は15€くらい。ヨーロッパで舞台観ると安いよ、と昔いわれたことがあったが、それは一部嘘で一部本当だったんだな、と思った。立ち見だったらめちゃくちゃ安く見れる。

 

www.wiener-staatsoper.at

 私は今回は自分が払えて、売り切れていない、上から4種類目を選択。(122€でした)。日本で言うA席くらいかな。ちなみに席を買うときに大体こんな感じで見えます、という画像を見ることができる。この値段でこの見え方かよ!と思ったけど、背に腹は代えられない。いつ見に行くかをなかなか決められなかったため、チケットを買うのが遅くなり、公演の3週間前くらいに買ったのが間違いだった。

 重量制限と戦いながら、持ってきたピカピカの銀色のパンプスを履き、パンツにシースルー的なシャツ、アクセサリーを身に着けて、徒歩数分の劇場に向かう。帰りが寒そうだったため、上着をクロークに預けようと思ったら、あなたのチケットの預ける場所はここじゃないよ、中に入って、的なことを言われる。よくわからないが、とりあえずQRコードを読み取ってもらい、入場。

 豪華絢爛、何なんだ、ここは。テンションが上がって、普段しない自撮りなんぞしてしまう。

 

 

外観

 

 

内観。エグいって

どうやらドレスコードは厳密にはない模様で、ちゃんとした恰好じゃなくてもよかったっぽいが、こんな空間にいるのにデニムなのは個人的に許せないので、ちゃんとした恰好をしてよかったと思う。もし興味があって行く人がいれば、ドレスアップして行ったほうがよい。いろんな人種の人たちがドレスアップしていて、ここはMET GALAですか?!となった。それにしてもアジア人以外全員足が長くて羨ましい。ちなみに、ドレスアップしている人は前のほうの席、デニムスニーカーの人は後ろのほうの席、といった感じだった。

 自分の席がわからず、うろうろしているとホワイエに到着。お酒を飲みたかったが、トイレに行きたくなるため、却下。おしゃれすぎる~。ここで芸術談義したい。

ホワイエ

 

 劇場の人に席の場所を聞いたが、全然聞き取れず、というかたぶん英語で返されず、なんとか自力でたどり着いた。

 バルコニー席を取った記憶はあったが、前室があるなんて聞いてないぞ!ここにコートを置けということか!と納得。前室の鏡の前で一枚自撮り。写真を送った妹にロバート秋山のヨウコフチガミみたい、と言われた。

 バルコニー席の一番前なので、テーブルにタブレットが置かれている。そこには歌詞の英訳が流れる。

 上手のバルコニー席のため、上手がどうしても見切れてしまい、上演中なかなかのストレスだった。仕方ない。わたしに計画力と経済力がないせいだ。

 

欲しいのは経済力!!!

劇場の後ろの方の席

 

 

 今回見たオペラはこちら。

 「DIE VERKAUFTE BRAUT(売られた花嫁)」

 あらすじを簡単にまとめてくれていたサイトを見つけたため、貼り付けます。

『売られた花嫁』あらすじと解説(スメタナ) 

 まさかのチェコのオペラだった。それだったらチェコで見たかったな~と思いつつ、鑑賞。チェコのオペラだが、言語はドイツ語。酒を飲むシーンが異様に長くて、国民性!となった。バレエもそうだが、きちんとあらすじを頭に叩き込んでおかないと一体何のシーンなのかわからないため、旅の前に何度も物語のあらすじを読んだ。そのおかげかずっと楽しんでみることができた。邦題的に最悪な物語を予想していたが、花嫁が結構強めで良かった。公式写真を見るとわかる通り、結構現代アレンジされていて、美術や衣装がとても派手で可愛くて、演出も結構派手で全然眠くならなかった。オペラは退屈で眠くなるものだと思っていたから意外であった。あと当たり前だが、とんでもなく歌が上手くてびっくりした。すごい。

 本編終了、カーテンコール。バレエと一緒でオペラのカーテンコールも長い。手が痛くなるががんばって拍手し続けた。

 場内が明るくなって、いい経験したな〜〜と思いながら帰路。時間は22時で、一人でこの時間に出歩くのははじめて。泊まっていたホテルが劇場から数分であるため、寒さに震えながら早足で歩いたら即到着。ありがたい。

 洗面所の床をびしょびしょにしながらシャワーを浴び、翌日の予定を考えながら、ぬるいビールを開ける。冷蔵庫がないため、少しでも冷そうと窓際に置いていたが全然ぬるい。小腹が空いていたが、食べるものがなく、日本から持ってきて新品未開封だったアポロチョコを開けて食べた。馴染みのある味、ありがてえ〜。

 


【本日の部屋飲み】

 ウィーンのスーパーで買った「Puntigamer」

 さっぱりしていたが、ぬるくて美味しくなかった。微妙にクセを感じた。鼻に残る、何か。冷えていたら美味しいのかもしれない。なぜかめちゃめちゃ安くて70円くらいだった。

ビール。アポロチョコと共に

 

 

【この日の日記】

朝さんぽ。気持ちがよい。

部屋番12と20を言い間違えてやばいなと思う。

列車に乗る。世界の車窓から。

小さなひまわりみたいな花が咲いていて可愛かった。ずーっとかわいい家がぽつぽつ並んでいた。嘘みたいな景色。

 

ウィーン到着。なんとなくプラハより治安が悪そう。横浜西口五番街くらいの治安。都会だーと思う。

オペラを見る。面白かった。こういう現代っぽい演出って日本でもあるのかな。

無事帰宅。ホッとする。

 

初・一人海外旅行 秋の中欧④(チェスキークルムロフ→ハルシュタット)

ソウルメイトにまだ完結してないよね?!と言われていま微かな記憶を掘り起こしながら書いています。

 

 

 

【朝飯、朝の散歩】

 起床、足だるすぎ。今日はオーストリア入りする日。

 身支度を整え、朝食会場へ。朝食は宿から徒歩数分のレストラン。

朝食会場のレストラン外観

内観。洞窟みたいになっていた

 

 めちゃ美味しい、バター的なチーズ的なホイップ的なやつにまた出会えた!!うれしすぎ。ヨーグルト美味すぎ。あと、ふちが茶色のチーズが美味しすぎた。ミルキーで少し甘い、けどちょいスモーク。乳製品が美味しい国、最高だな。


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 まだ出発時間まで時間があるため、散策。前日少し散歩してきれいで気に入った、お城の庭園へ向かう。

かわいい街だ~

町の中央の広場



 以下、チェスキークルムロフ城の庭園?の写真。紅葉がきれいで癒された。

 

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 朝、犬たちが散歩していて最高だった。しかもでかい犬が多い。でかい犬飼いたい。そんな経済力と広い家がない。

 

でかい犬と小さい犬。かわいい。

子犬と成犬。かわいい。




 荷物をまとめたあと、コーヒーが飲みたくて、評判のよいカフェへ。テラス席の川がよく見える席に通してくれた。うれしい。ブレンドコーヒーを頼みたかったが、どれだか分からなかったからラテにした。優雅すぎる~~。しかし、朝食を食べたのと乳製品を摂取したため、腹痛。Google翻訳でお手洗い貸してください、を調べて店員さんに言って事なきを得た。

 

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【ハルシュタットに行くぞ、ユーロの洗礼】

 チェスキークルムロフからハルシュタットへの移動だが、Google調べによると電車は難しそう、検索すると1社のバス会社のみヒットした。事前にメールで問い合わせ、なんとホテルまで迎えに来てくれるという。バス会社名はBean Shuttle ちなみにCK Shuttleでもあるっぽい。意味がわからん。チェスキークルムロフからハルシュタットまで所要時間は3時間、990CZK(当時のレートで7000円弱)。予約時に泊まるはずだったホテルを日本出発少し前に変更したが、これもメール一本でお迎え場所を変更してくれた。

ハルシュタットからチェスキー・クルムロフまで | Bean Shuttle - シャトルバス チェスキー・クルムロフ

 

 ホテルの前で待っていると現れたのは黒いバン。運転手のお兄さんは丁寧で紳士的で俳優のジェレミーレナに少し似ていた(西洋人の顔が覚えられない私の印象だから怪しい)。「あなた以外の予約が1家族入っていて、3人だから、もし良ければ助手席へどうぞ」と言われて、助手席に座る。少し離れた場所でその家族(たぶん中国の方)をピックアップ。仲良し家族で離れて座ってよかった~と思った。紳士的な運転でずんずん走っていく。高速道路にはひろ~~い大地が広がっていて、内陸!!と思った。高い建物どころか住宅も全然なくて、広大で平坦な土地だな、としみじみ思う。途中でチェコからオーストリアに入る。県境のように国を超える。島国育ちには違和感がすごい。たぶん道路標識の言葉も変わっているのだと思うが、見分けはつかない。運転手の方、黙々と運転してくれて助かる。英語が全くわからないから、話しかけられても困るし。こういう時少し寂しいが、良しとする。高速を1.5時間くらい走って、途中休憩のSAに寄る。お手洗いは有料だった。きれいでありがたい。コーヒーでも飲むか~と思って、カウンターを見ると、チェココルナからユーロに変わっていた。そしてバカ高い!!SAだから少し高いとはいえ、1,000円くらいするぞ?!小腹も空いていたのでお菓子やパンを見る。高い!!え!!この物価で私過ごすんですか?!と叫びたくなる。お土産、全部チェコで買えばよかった・・・と後悔。心の中で日本政府に悪態を吐いて、水だけ買って車へ戻った。

 あと1時間少しくらいで着くと思います、と言われて、また高速を走る。一般道に降りると、山の稜線が見えるようになった。稜線と、家々とガソリンスタンド、スーパー、を見ていると、自分が長野県や山梨県あたりにいるような気持ちになってくる。山にどんどん近付いて、家が少なくなると、山の麓に湖が広がる道に。もうこの時点で美しい。感動して、動画を撮る。しかもめっちゃ晴れてて嬉しい。

 目的地到着。到着前に、運転手の方が何かアナウンスしてくれていたんだけど、全然意味が分からなくて、ぼーっとしていたら、同乗の方に、あなたの目的地だよ、降りて大丈夫だよ、的なことを言われた。たぶん同乗の家族はこの先まで乗るから、先に降りて、という話だった模様。バカ重いバックパックを背負うお手伝いも運転手の方はしてくれて、いい印象しかない。後日来た、評価してね的なメールには満点で返信した。

 


【念願のハルシュタット】

 車を降りたものの、ここはどこ?状態。とりあえず目的地をホテルにして歩くと、すぐに湖。下調べで船に乗って、いわゆるハルシュタットの写真が撮れる場所に行けるということは分かっていて、勝手にこれから船に乗ると思っていたが、どうやらもう既に到着してるっぽい。

 念願、である。

 最愛のバンドの大好きな曲でこの土地の名前が出てきて、インターネットで調べて、写真を見て、なんでこれが「無常感漂う」?と疑問に思ったのが、高校生のとき。それから年を重ねて、海外旅行行くぞ!となった時にこの土地の名前が思い浮かんだのである。16歳の私は一人でこの場所にいることを全く想像していなかった。それなのに、一人でこの場所にいる。歌詞のたった一文で一人で言葉の通じない国に行く。オタクの行動力は想像以上だ。


www.youtube.com

 

 ホテルにチェックインし、荷物を置いて散策。空気が澄んでいて、太陽の光が山肌に当たって、水面に当たって、キラキラしている。街の中に小さな教会、その前には映画なんかでよく見るタイプのお墓。お墓は湖畔が見えるところにあって、こんなところに埋葬されたら最高だろうな、と思った。観光地ではあるが、生活をしている人はいて、町のあちこちに「お静かに!」的な張り紙が張られていた。湖と山と教会が写真に納められるスポットにたどり着くと、そこは人だらけ。写真を撮っていると、日本人の男女を見つけたため、写真を撮ってもらった。日本語で喋れるのありがたい。

 

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 湖畔を見ながら、太陽の位置が動いて山の影が変わっていくのを見ながら、この数日間で一番達成感あるな~と思っていた。日本から近いから、遠いから、物価が高いから、安いから、安全だから、などで旅先は選ぶと思うし、ネットの評判で旅先は選びがちだけど、大変でも高くても、自分が行きたいと思った場所に行くのが一番いいんだろうな。

 大学入学するまでは、ほぼほぼ地元の横浜から出ることもなく、学校生活と習い事ばかりして、家庭に金銭的余裕もなかったから、行きたい場所に行けなかったし、自分がやりたいとかほしいとかそういう欲望を素直に表出させることも難しかった。それが少しずつ変わって、自分で労働をし、奨学金という名の借金を返しながらだけど、自分が自由に使えるお金というものを手に入れた。そして、一生懸命調整して、自分の趣味や嗜好を周りの人にアピールして、無理やり休暇を取り、悪戦苦闘しながらも、昔から行ってみたかった遠い場所にいる。こんなに自己肯定感と自己効力感を上げる体験って他にないのでは?と思った。旅をして人生が変わったという人は嘘だと思うし、それくらいで人生は変えたくないけど、この経験をした前後の自分は少し違う気がしなくもない。そんなことをぼんやり考えながら歩く。日がだいぶ陰ってきて、お腹も空いたため、レストランを探す。

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 何件かレストランを覗き込むが、キャッシュオンリーが多すぎる!ユーロはあるが、そこまで多くは持っていない。足りるか足りないか微妙なところ。そしてチェコ物価に慣れた私には高すぎる。日本円換算はしたくない。ぼんやり歩いていると、ラストオーダーが終わっているお店が増えてくる。Googleの口コミがよさそうなレストランに向かっていると先ほど写真を撮ってもらった日本人男女が前を歩いていた。同じレストランに向かっているらしい。そして、到着したが、まさかの営業終了時間。まだ17時で、嘘だろ?!となっていたら、前の女性が「やる気出せよ!観光地だろ!」と言ってて少し笑ってしまった。穏やかそうな静かそうな見た目の方だったのに言葉遣いが荒くておもしろかった。

 仕方がないのでホテルへ向かって、ホテルのレストランで食事。まだ時間が早かったので、予約はしていないが、入れた。というか貸し切りだった。

 頼んだものはビールとデカ薄カツレツ(シュニッツェル)。

前菜的なものが勝手に出てくるシステム。オリーブとチョロギみたいなやつ美味かった

ビール。ちょっと重め。



でか薄カツレツ。ネットにはいまいちという評もある。



 この「シュニッツェル」、ガイドブックで見たときは絶対こんなもの食べきれないし、途中胸焼けして最悪な気持ちになる!と思っていた。が、百聞は一見に如かず。サクサク、触感軽く、肉も脂少な目でさっぱりしている。ちなみに肉は何種類かから選べる。確か、仔牛・豚・鶏肉・ターキーだった気がする。鶏肉とターキーが違う欄にあるのが、文化の違い!って感じで覚えている。バカデカだったが、すんなり食べられた。スパイスが結構効いていて、ビールに合う。料理を持ってきた店員さんが日本語で話しかけてくれた。日本語をお勉強中だとか。オーストリアに入ってから塩対応の店員さんしか当たっていなかったため、嬉しかった。さすが高級ホテルである。

 お腹がいっぱいになったので早めにお部屋に。ちなみにレストランの飲食代は怖くてチラ見しかしなかった。これから帰国までの数日間、すべての値段は薄目でしか見ないことを誓う。

 


【本日のお宿】

Hallstatt Austria: hotel, holidays & travel - Heritage.Hotel Hallstatt


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 広い!コーヒーメーカーとチョコが置いてある!風呂広い!Netflix見れる!最高!

 ちなみに一泊26,520円也。ハルシュタットはホテルが少なめなので、観光シーズンは早めに取らないとどんどん金額があがる。二万円台で湖畔が見える通常のホテル(ペンションやドミトリー以外の)が取れたのは良かったと思う。少し経ったら余裕で三万円を超えていた。

 シャワールームは昨晩と同じくどうやったら濡れないのか分からん構造。お風呂が広くてお湯を張ってまったり。最高。アメニティはロクシタンだった。最高。なお風呂から上がったところはびっしゃびしゃ。

 

洗面台と逆側はびしょ濡れ確定




 真っ暗になってから窓を開けて夜空を見上げてみたりしたけど、曇っていて星は見えなかった。残念。


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部屋からの眺め。最高。

 

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【本日の部屋飲み】

 チェコで買った「Kozel」

 軽くて食中酒にはもってこい。炭酸がキツくなくてそれもまたよい。ヤギ?がかわいい。

 時々窓を開けて、外の風を感じながら飲んだ。

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【この日の日記】

 ハルシュタット。ネットで見ていた光景がある。自力でここまで来れた事に感動した。自己肯定感爆上がり。観光客だらけで、物価高いし、カード使えないし、大変だけど、景色は美しい。

 ホテルのレストランで日本語であいさつしてくれてうれしい。

 湖側の部屋でうれしかった。

 星は見えなかった。

初・一人海外旅行 秋の中欧③(チェスキークルムロフ観光)

お前、いつまで旅の記録書いてるんだよ?!というツッコミは置いておきまして…。最早記憶なくて捏造してる部分もある。

 

 

【朝のお散歩、それは腹痛との闘い】

 7時起床。外はまだ薄暗い。

 そして足がダルい!!!!!!昨晩大量のサロンパスを貼ったにも関わらず足裏が痛い。遠くに石畳の感覚。ヨーロッパの石畳、舐めない方がいい。

 iPhoneの歩数計を見ると、22,000歩と記録あり。その前の日は1万歩強。いや、絶対それ以上歩いている。とりあえずベッドの上でストレッチをし、身支度を整えて、朝食会場へ。

 

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 前日とは微妙に違うラインナップ。

 

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このヨーグルトとこのバター的なチーズ的なホイップ的なやつが美味すぎて、バター的なチーズ的なホイップ的なやつは2日連チャン。今Googleレンズで調べたらチェコ産のクリームチーズ「Lučina Nadýchaná se smetanou」とのこと。Google調べによると日本には売っていないとのこと。泣き。もう一回食べたい、なんなら常備したい。

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このヨーグルトもめちゃめちゃ濃厚で美味しかった。アプリコットジャムが入ってて甘すぎなくて好みだった。

 

 朝ごはんをもりもり食べて出発まで時間があるため、朝のお散歩へ。

 前日に近寄っていなかった、「ヨゼホフ地区」を通り、ウルドヴァ川を渡り、カレル橋を通って帰ってくる、というお散歩ルート。

 

 写真フォルダを見返すと、前日は町の風景を写真や動画に納められていないことに気が付いたため、歩きながらスマホで動画を撮る。お仕事中やこれから出勤されるであろう人とすれ違う。当たり前だけど、この景色の中で生活している人がいるんだな、毎日この石畳を歩いて足裏カチカチ、ふくらはぎパンパンにならない秘訣を教えて欲しい、と思った。そんなどうでもいいことを考えながらずんずん歩く。

 


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 旧市街広場へ行き、ぐるりと360度の動画を撮る。どこを見たってディズニー映画でしか見たことがない風景、絵本のような、小説のような、風景。ちょうど9時ぴったりで、時計台の仕掛けが動き始める時間で人が多く集まっていた。ちなみに前日も見たためスルー。仕掛けは昔ながらで、言葉を選ばずに言うと、ショボい。前日に見ていた人が「Oh………(申し訳程度の拍手)」と言葉を失っていて味わい深かった。(※帰国後調べたらなかなか素敵なテーマだったので、こんな感想を抱いてすまんと思った。)

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 またずんずん歩き前日に通っていない「ヨゼホフ」地区へ。本当は色々見たかったが、時間がないので、次回(があれば)に持ち越し。人が少なくて、静かで、少し緊張しながら歩いた。

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 緊張しながら歩いていると、身体の遠くの方からじわじわと湧き上がる、腹痛。

 何故か分からないが、家系全員、朝食を食べると腹痛を起こす体質なのだ。あるあるなのでどこまでなら我慢できるかも把握している。とりあえず早足で元々決めたルートを辿る。

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 腹痛と共に公園を散策。デカい犬がお散歩をしていて、最高。まったりしたいが、時間もないので、ずんずん歩く。カレル橋を横から見える橋を渡る。橋の途中で、写真を撮っていると、アジア人に話しかけられ、写真を撮ってほしいと言われる。頑張って撮るが、腹が痛い。腹は痛いがこんなチャンスないと思って自分も撮ってもらう。腹が痛いが、頑張って顔を作る。挨拶をして別れてまたずんずん歩く。

 

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前日に引き続きまたカレル橋を渡る。時々写真を撮りながら、腹痛から意識を離し、歩く。歩くが、何人かに写真撮って!と話しかけられる。仕方なく撮る。腹が痛い。


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 時間もなくなってきて、腹痛も限界に近付いてきたため、早足でホテルに戻り、直、トイレ。

 旅行から帰ってきて数ヶ月、覚えているのはこんなくだらない瞬間だったりする。


【プラハからチェスキークルムロフへ移動】

 事前に「Omio」というアプリで交通手段は手配済み。このアプリ優れもので、バスのほか特急列車なども予約出来て、しかも日本語対応していて、UIも見やすい。事前に予約すると結構安くなるので、ヨーロッパ旅行の際はぜひ。

 


 2泊3日お世話になったホテルをあとにする。小さくて古いけど、居心地のよいホテルだったな。立地も良いのにお手頃お値段だったし。ちなみに2泊3日朝食付きで36,000円でした。※10月当時

 

 重いバックパックを背負って駅に向かう。電車に乗る前に駅にある、カフカの謎の像を見る。また写真を頼まれる。今日は写真を頼まれる日らしい。首から上がぐるぐる回っていて、シュール。なんでこれ作ったんだ??

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 駅にあるスーパーで軽食を買って、電車に乗る。「Anděl」という駅まで行かなければならないので、地下鉄に乗る。地下鉄のホームにこの看板があり、自分がいる駅が中央に配置されていて、行きたい駅が配置されている左右どちらかの番線に乗れば大丈夫。分かりやすい。山手線もこうしてもらっていいですか??

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 ちなみに目的地の「Anděl」は天使という意味。何故この駅名かというと、「ベルリンの天使」という映画の印象的なシーンが撮影された場所だから、とな。そこから、天使という駅名をつけるハイセンス。と思ったけど米子鬼太郎空港みたいなもんか、と思ったらハイセンスかよく分からなくなった。その天使駅から少し歩いてバスに乗る。駅の案内が読めなさすぎてバスマークを追いかけ、案内を見失いつつ、地下道を勘で歩く。地上に上がると偶然乗り場だった。ラッキー。地下道は少し暗くて怖かった。

 

 無事にバスに乗車。これから2時間40分のバス旅。席は広いけど、隣の席にめちゃめちゃ大きな西洋人男性。………狭い……というか圧迫感が……。窓の外を眺めつつ、時々うたた寝をしつつ、到着を待つ。終着のひとつ前で降りるとよい、と見たため、そこで下車。ここからホテルまでは歩いて20分くらい。グーグルが指し示す方向へ歩く。長い階段と坂を降りながら、バックパックで良かった、と思う。キャリーだったら泣きたくなっていたと思う。公園の中のハイキングコースみたいなところを歩く。

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 曇っていて、少し寒くて、葉っぱは黄色。大好きな秋だ。途中、川でカヌーをやっている人たちを横目に見ながら、歩いた。結構寒そうだが、寒くないのかな、と思って見ていると、カヌーに乗ろうとしている人に挨拶をされた。笑顔で挨拶だけ返す。ずんずん歩くと、お目当ての市街地に到着。すぐにお城の見学ツアーを予定しているため、足早にホテルを目指す。

 


【本日のお宿】

 チェスキークルムロフはプラハから日帰りでも十分というリサーチ結果であったが、どうやらオーバーツーリズムらしく、静かに見られるのは夜と朝だけという噂も目にしたため、ホテルを取った。中心地で、お値段も手頃だった。ホテルはほぼ無人運営、鍵の開け方等はメールで送られてきた。


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 部屋はこんな感じで、かわいい。屋根裏のようで、小さな窓から町が見える。カラーリングが好みでテンションが上がった。浴槽付きで、部屋もまあまあ広く、清潔感があり、おすすめ。お風呂はこのあと帰国まで悪戦苦闘するタイプの風呂。浴槽の1/3くらいに間仕切りがあるが、2/3は何もない。シャワーを浴びると床がびしゃびしゃになる。足ふきマットを置いておくと大変なことになる。西洋人、どんなシャワーの浴び方をしているんだろう。

 

【チェスキークルムロフ城を見るぞ】

 出国前に英語のツアーを予約済なため、到着後すぐに向かう。入るとチケットカウンターらしきものがあり、そこへ行くと、受付カウンターの中にスマホをいじっているおばさま。「はろー、あいはぶ でぃすチケット。うぇあー?」こんな感じのとんでも英語で話しかける。もう自分が喋れないことに慣れてきたため、恥も何もない。おばさまはめんどくせえなという態度で、ここじゃねえよ、坂上がったところが集合場所だからよろしく、たぶんそこらへんにスタッフいるよ。と言う。とりあえず、言われたところに向かうと多分ツアーを待っている人がいて、待つ。

 お城の外壁、だまし絵が書かれている。これがこの町の特徴的なところ。だまし絵のクオリティが高く、きちんと立体的に見える箇所もあって面白い。


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 お目当てのお城見学ツアー。いろいろ説明してくれたが、2割くらいの理解度、かつ案内の方の声が小さくて早口でさっぱり聞き取れない。とりあえず聞き取れた単語で推測しながら、ついていく。窓から見える町がかわいすぎる。舞踏会?をやっていたホール的なところの絵がゆるくてかわいくて何枚も写真を撮った。本当にここに人が住んでいて、パーティーをやっていたんか?すごすぎる。

 


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 お城見学ツアー後は周囲を散策。庭園があって、そこをお散歩。お城は高台にあるため、町を見下ろすことができる。おとぎ話の町のようだ。お城の入口に熊が飼われていたことに帰りに気が付く。

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【町散策、夕飯】

 その後、ひたすら町を散策。

 飲み物やお土産を物色。プラハより少し物価が高い。観光の町だから仕方ない。ちなみに大きなスーパーはなく、小さななんでも売っている商店があるだけなため、少し不便。

 小さな教会があり、入ってみた。暗くてよく見えなかったが、天井の造作がすごい。だんだんと日暮れが近づいてきたため、ホテル近くのレストランに入った。※mapを載せましたが適当に入ったため場所が曖昧。

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Google マップ

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 地ビールをいただく。少しまったりしているが、おいしい。とにかくお腹がすいていたため、ポテト・豚肉の文字があるものを頼む。ジャガイモのパンのようなもちもちした生地の中に、豚ひき肉が入っていて、玉ねぎのソースがかかっている料理が運ばれてくる。そう、これが食べたかったんだよ!的な顔をしていただく。嘘である。勝手に煮込み料理だと思っていたから、びっくりした。

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 ちなみに隣のテーブルに中型犬を連れている方がいて、その犬がおすわりをしてじっとこちらを見ていた。飼い主はおしゃべりをしていてそれに気が付いておらず、私は「いいだろ~~」と見せつけながら食べる。お前は玉ねぎが入っているから食べられないよ。ほかに料理を食べたかったが、お腹がいっぱいで頼めず、頼めないどころか食べきれず、悔しかった。一人旅の残念なところはここだな、と思う。

 


【本日の部屋飲み】

 プラハのスーパーで買ったビール。初日に会った方に美味しいよ、と勧められていたもの。黒ビールだが、日本で売っている黒ビールよりあっさり。黒ビール独特の匂いも少ない。大変美味。お土産にしたいので、明日この町の商店で買おう、と誓う。

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【この日の日記】

 入国したのが遠い昔のように思える。

 今日のホテルは静かでいい匂いがする。プラハに着いた時からよく嗅ぐこの匂いは売れてる洗剤の匂いなのか?

 時々香水屋さんで嗅いで臭いなーと思うスパイシーな香水をつけている人がよくいる。日本だと臭いと思うけど臭く感じない。湿度の問題?

 言葉が分からないから他のことに気がつく。

 お店の人が親切でよかった。あと色んな人に助けてもらっている。

 自分も戻ったら誰かを助けないと。英語分からないけど。

 うわ、やだなーと思うことがあるけど、私は今きっと迷惑をかけているし、人類規模で見たらお互い様だから攻撃せずに生きようぜと思った。

初・一人海外旅行 秋の中欧②(プラハ観光)

 7時起床、まだ暗い…。明るくなるのは7時30分くらいの模様。

 

 

 

【プラハビジターパスを使うぞ】

 出国前にプラハビジターパス(PVP)というものを買って、予約が必要な施設は予約をした。このビジターパス、24時間単位で売られていて、今回は二日間は観光できるはずだったので、48時間のものを購入済。でも欠航により滞在時間が実質1.5日しかなくなってしまって、ショック。もうすでに色々な交通機関や宿も手配済みのため、プラハ滞在を伸ばすわけにもいかず、凹み。凹んでいても仕方ないので、出来るだけ使うように頑張ることに。

 

 まだ発売されたばかりなのか、ガイドブックやインターネットにもあまり情報はないが、地下鉄・バス・トラムが乗り放題、観光施設の入館料が含まれていたり、割引があったり、とかなりお得なカード。スマホで購入出来て、アプリをインストールするだけなので、オススメ。行きたい場所は目星をつけているが、前日の欠航により時間がないため、厳選するしかない。

 予約済みなのは、クレメンティヌムのツアーのみ。とりあえず距離感や街の大きさもよくわからないので、さっさと準備して街歩きをすることに。

www.visitczechia.com

 

 

【街歩き→カレル橋→クレメンティヌム】

街歩き

 ホテルを出て、明るいプラハの街をはじめて見る。

 かわいい!!!!!!

 外国にいる、私!!!!

 スマホを取り出してパシャリ、パシャリ(音は鳴らなくなっていたが)。海外なことを思い出して、スマホを仕舞い、スタスタ歩く、を繰り返す。

 信号のない横断歩道がたくさんあり、現地民っぽい人とタイミングを合わせて渡る。この瞬間が一番海外旅行をしている!という気持ちになるんだよな。たまに1人で渡らなければならないときはドキドキだが、渡ろうとしていると車はちゃんと止まってくれる。優しい……日本のドライバーより優しい……。かわいいトラムが走っている…。夢……?となりながら歩く。

路地がかわいい。歴史ありそうな建造物がバンバン現れます

Old Bridge Tower プラハの町には塔がたくさんある



カレル橋

 カレル橋は朝早いと空いているとガイドブックに載っていたため、クレメンティヌムのツアー時間まで見ることに。ホテルから15分ほど歩くと、カレル橋前の塔(Old Town Bridge Tower)が現れた。塔はまだ登れる時間ではなく、仕方がないので、ぷらぷら歩く。人はまだまばらで写真撮り放題。橋の前の銅像を見ていたら、校外学習?の子どもたちがやってきて、にぎやかに。先生が行ってらっしゃい的なことを言うと、子どもたちは駆け出して、それを走って追う先生。朝から元気いっぱいでほほえましい。

 私も橋の方へ。

 川、デカ!

 城、ある!

 屋根オレンジ!かわいい!

 銅像すんげえある!

 紅葉、綺麗!

 川、最高!

 海外にいる?!

 情報量が多すぎて脳が追いつかない。

川幅でか

 

橋の上。朝早いと人が少ない。
雲間からの日差しがキラキラしていて綺麗だった


 ごく標準的な日本人的宗教観しか持っていない私はキリスト教のことをほぼ何も知らない。銅像見ても何も分からない。でもキリスト教由来の銅像たちはちょっと苦しそうなのが多い。あと、苦しそうじゃないやつはめっちゃ魔法とか出せそうな強さがある。仏像の強そうなやつは肉体、って感じ。宗教や歴史を勉強してから来たらもっと楽しかっただろうな、と思うけど、旅行中の快適度および危機回避度に深く影響する英会話すら勉強してない人間が出来るわけない。次回があれば頑張るかもしれない。

 とりあえず時間を気にしつつ、橋の中腹くらいまで行って、戻って、クレメンティヌムへ。

下にいる人が辛そうな像。モッシュピットにいるときを思い出した。多分こんな顔。



クレメンティヌム

 

 

 そもそもどうしてここを予約したのか?

 綺麗な図書館があるらしいから!

 本が好きだから!!

 それだけ。本屋さんも図書館も大好き。ディズニーの美女と野獣でヒロインのベルが壁一面本棚の部屋をプレゼントされるが、あれが子供の頃からの憧れ。どこからどう考えてもあのプレゼントが世界で一番いい。

 PVPのアプリやホームページから直接予約することはできないため、公式ホームページから問い合わせメールを出国前に送っていた。Google翻訳を使って以下の文章を送った。

・PVPを使って、ツアーを予約したい

・ツアーの希望日時

 

 ツアーは言語ごとに開催されている時間が違うので、ホームページで確認してから問い合わせ。ちなみに英語を選択。気合いのリスニングを心に誓う。

 すると予約できる日時とPVPナンバーを教えてくれ、とメールが返ってきます。ちなみに英語に自信が無いためメール画面で全文選択し、「翻訳」を選択し、翻訳をかける。ちょっと変だけど、意味は分かるから大丈夫。

 そのメールに返信すれば、予約完了。10分前までにチケットオフィスに来てね、と返信がきた。

 

 さて、現地。

 建物の前は長蛇の列。ここに並ぶのかよく分からないので、スタッフらしき人に話しかける。ブロークンイングリッシュですらない、壊れまくって粉々になっているような英語で。こういう時にGoogle翻訳を使えばいいんだろうけど、なんとなく伝わるだろ!で話しかけます。無事伝わり?、列の前の方に割り込みさせてもらった。

 受付の方に10時に予約した、PVP持っている、とカタカナ英語で伝えます。無事チケット貰えて、時間になったら、建物の前に来てね、的なことを言われます。多分。

 クレメンティヌムとは、様々な建物の集合体で、学校の講義室・図書館・印刷所・教会・礼拝堂などなどがあるらしい。

 

 さて、時間になったのでツアー開始。日本人は私だけっぽい。オシャレな髪型、服装の女性が案内をしてくれます。

 ツアー参加の10人くらいとゾロゾロと細くて狭い鉄製の螺旋階段を登って、お目当ての部屋の前室へ。壁には天文学者の肖像画と月の写真が飾られている。「チ。」の世界観だー!と興奮。まあ、途中までしか観てないけど。最愛バンドが宇宙の曲ばかり作るので無駄に宇宙学、天文学、その周辺領域の本を読んでいて薄ら知識があるから楽しい。ケプラーさんの顔、初めて見た。部屋を進むとお目当ての図書館が!ここの中には入れないので、外から覗き込むだけですが、色々な学問の本が並んでいるようです。知識の集合体!といった感じで興奮する。

有名天文学者の顔。

恐らく全員の目当ての図書室。めちゃめちゃ綺麗。

 

 階段を登ると、何やら見たこともない何かが色々並んでいた。ここは1924年まで天文観測所として機能していたようです。お姉さんが色々説明してくれていますが、2%くらいしか聞き取れないので、入口に置いてあった説明が書かれた紙を読む。ここに来るまでここが天文関係だと知らなかったため、テンションが上がる。宇宙科学、ロマン詰まりすぎ。

 

 また階段を登ると狭い謎の空間。正面上部に窓があり、両端の壁に謎の円弧状の金属が付いていて、その前に謎の木板。お姉さんがかなり詳細に説明してくれているが、もちろん2%くらいしか聞き取れない。北極星を見て、詳細な方角と何かを見ていた、窓を閉めると木板に光が当たって、それが時間を表す?みたいなことを言っていた気がする。まあ、何かしらを観測していたのかな。

 リスニング能力を鍛えたいので頑張って説明文を読まずに聞き取る。上のフロアに行く前に答え合わせ。大体正解っぽい。好きなバンドのアルバムタイトル「Camera Obscura」*1の部屋ということが判明。アルバムが出た当時調べたら、昔の撮影技術みたいなページ*2にたどり着いたので、その意味は知っていたが、この場所にはたどり着いていなかった。

 

 階段を上がると最上階。部屋にはまた測定器のようなものが展示されていた。天体望遠鏡のようなものを見つけて、テンションが上がる。今も昔も星を見ていたんだな〜。

 外に出るとプラハが一望できます。

 綺麗すぎる!かわいすぎる!!

 高い建物は塔しかなく、屋根はオレンジ。美しい景観。最高。曇り空でもオレンジ屋根のおかげで明るい印象。プラハ城の近くには緑がたくさんあってそれもまた美しい。これは素晴らしい景色。写真を撮りまくる。

 15分くらい外を眺めて写真を撮りまくり、解散。各々階段を降りて、地上へ向かう。行きでは見落としていたものや見えにくかったものを見つつ、受付があるフロアへ。お手洗いに行きたかったので壊れまくったイングリッシュで尋ねる。

 恐らくこの建物にはない、ここ行くとあるよ!的なことを言われます。日本語でも分からない道案内をされて、ポカーンとしていると、分かった?的なことを言われます。「……めいびー…あい、るっきんぐふぉー……さんきゅー……」と言って立ち去る。

 ツアーガイドのお姉さんの英語もそうだったけど、めちゃめちゃ早口で子音が立っていてリスニングが難しい。とりあえず、聞き取れた英語を頼りに歩くと、デカい建物が。グーグルマップを見ると「中央図書館」の文字。でも入るのにも行列が出来ていて、無理そう。とりあえず我慢して、次の目的地に向かいます。

プラハの街。曇天でも美しい。晴れていたらもっとよかったな~。

窓から見える景色も美しい。




【プラハ城に行くぞ】

 次の目的地はプラハ城。行くなら早いほうがいいとガイドブックにも書かれていたが、すでに昼前。とりあえず向かう。ドキドキ、トラムに乗ります。PVPは乗り放題なので、何かタッチしたりせずにとりあえず乗車。降りるときも検札はなし。性善説すぎる。

 プラハ城は丘?山?の上にあるので、その麓でトラムを降りて、ひたすら坂を登る。ネットで検索してもとにかくこの坂がキツいと書かれていて、現地でも息切れぎれの人が沢山いた。

 が、余裕。横浜市民は幼少期から坂を登りまくっているので、別にキツイ!つらい!とはならない。息は切れるけど。適当に歩いていたら、恐らく王道ルートの裏の道を歩いていた。方向音痴あるあるすぎる。

 庭園?的なところをひたすら歩きます。人が少なくて、綺麗で、静かで最高!!

 平坦な道になると、お手洗いが現れてラッキー。しかもめちゃめちゃ綺麗で無料。(チェコではお手洗いを利用するのにお金を払います*3)

 

 今気づいたけどこの旅行記、トイレの話ばっかりしている気がする。いやでも一番気になるのここじゃない??

 

歩いている途中の景色。かわいい~~

 

 そんなこんなでルンルンで歩いていると、城エリアの入口に到着。チケットカウンターらしきところへ。PVPを持っていてもチケットの引き換えが必要なため、列に並ぶ。15分くらい待って、受付の方に「あいはぶ、でぃすわん」と言って(言葉が合っているか不明)、アプリを見せて、チケットを貰う。

 

 PVPで見れるのは、旧王宮・聖イジー教会・黄金の小道・聖ヴィート教会。

 こんな感じで日本語の案内もあった。

 

日本語があって安心。

 

 本当は美術館にも行きたかったけど、今日しか観光が出来ないため省略。

 

 

 まずは一番近かった、聖ヴィート教会へ。

 少し前に大好きなバンドがEUツアーをしていて、メンバーがインスタにここの写真をあげていて、かっけえ!絶対見たい!!ってなったから見られて嬉しい。これは、わたしの大好きなEmoの世界観だ!!!!

 デカすぎて写真に納まらず、悪戦苦闘。曇り空もかっこいい。



 

 中に入るとこれまた見たかったステンドグラスが。かっこいい。美しい。

 教会は光が綺麗で、天井が高くて、姿勢がしゃんとする。宗教の祈りの場は、どんな宗派や神様・仏様の場所であっても、静かで、真剣で、真摯で、美しくて、私は好き。特定の宗教を深く信仰していないから、本質的なところは何も理解出来ていないんだろうけど、そしてこうやって好奇の目で見るのも良くないことだと思うのだけど、何年も何十年も何百年も積み上げられて来た、生活とそれに対する切実な願いやどうにもならない気持ちや謝意や怒りや悲しみがその空間を満たしているようで、人間が生きているな、と感じる。そんなことをぼんやり考えながら一周する。

 

ミュシャの絵のステンドグラスも見られてよかった。

 

 外に出て、次に向かうのは旧王宮。

 まずは大広間的なところに入る。とにかく人が多い!!が天井のアールがとても美しくて惚れ惚れ。順路に従って歩くが、特に何の説明も読めず、ぼんやり歩くだけ。窓から見える街並みが美しい。ここに人が住んでいたんだな~どんな生活だったんだろうな~とまたぼんやり考えながら、歩く。日本のお城は攻め入られる時どうやってそれを防御し、攻撃するか想像がつくのだけど、海外の城はよく分からない。余裕で火をつけられたり、石でガラスを割って侵入、みたいなことができそう。

 

最初に入った大広間的なところ。天井が美しい。

 

窓からの景色

 

 そんなこんなで、外に出て、次は聖イジー教会へ。

 聖ヴィート教会とは違う、温かみがある、アールが美しい空間。

 

 

 

 フレスコ画が美しく、目を引く。昔からこういう本格的な?天使の絵や象が少し怖い。なんでだろう。出口付近にあった、天井画の色味と奥行感が大好きで、何枚も写真を撮っていた。

 

なぜか惹かれた空間

 

 

お腹すいたな〜と思いつつ黄金の小道を散策。元々は立ち並んでいる小さなおうちにお城で働く人や金工芸?の作家が住んでいたらしい。

 そのあと、錬金術師(!)や作家や芸術家が住んでいたとか。カフカも住んでいたとな。People In The Box の曲とACIDMANのアルケミストを頭の中で流しながら散策。異国との相性がよい。家の入り口から見える、当時の生活を再現した部屋を眺めながら当時の生活を想像してみたりする。ベッドが狭くて腰が痛くなりそう。

こんな感じで生活の様子が展示されている。

 思ってた以上に時間をかけてしまったので、少し早歩きで来た時に通った丘を下る。次はトラムに乗って、プラハ城よりもっと奥、丘の上の方に向かう。

 

 

【ストラホフ修道院に行くぞ】

 写真を見て、行ってみたい、と思っていたストラホフ修道院へ向かう。ここはPVPで入れない場所だったが、行きたい気持ち優先で訪問。チケットカウンターで入場チケットを買って中に入る。この修道院の敷地内には教会の他、図書館やビール醸造所(!)まである。教会は時間がないので、パス。目的であった、図書館へ向かう。図書館は午前中に見た、クレメンティヌム同様、中に入れるわけではなく、外から覗く感じ。その見る場所までの間の廊下には天文学や生物学などに関する展示がされている。これもまた綺麗で興味深い。これもまた「チ。」を思い出したり、鉱物を見て、「銀河鉄道の夜」を思い出したりした。

 図書館をまじまじと見て、退館。

 

外観

 

哲学の間

神学の間



 

 醸造所に併設されているビアレストランに向かう。

 やっとお昼ご飯!!(たしか15時くらいだった)

レストランの入り口。

 少し並んで、家族と思わしき三人組の横に座り、注文。

 ビールとソーセージのビール煮込み(?)を注文。ビール運ばれてきて飲もうとしたら、隣に座っていた50代くらいの女性に「Cheers!」と言ってくれて乾杯してくれた。うれしい。恐らく娘さん?に「お母さんやめてよ~はずかし~」的なことを言われていた。ソーセージ美味しいけど、しょっぱい、けどコクがある。ビールによくあう。ビールはすこし濃いめ、重め、でも後味さっぱりで美味しい。最近発売されたキリンのGood Aleが軽くなったような感じだった。もう1個料理を頼みたかったけど、1人では食べられそうになく、諦めた。帰るときに隣の席の3人にご挨拶して、お会計。

ビール(飲みかけ)とソーセージのビール煮込み(?)

 

【また塔に登って、お土産買って、夕飯!】

 またトラムに乗って、旧市街の方へ戻る。お腹がいっぱいになったので、旧市街を散策。街にぶら下がったカフカの銅像を写真に撮りたくて、うろうろ。無い。仕方ないので、高いところに登る。旧市街の火薬塔というところ。

 

 ここはPVPで入れるため、とりあえず入って、階段をひたすら登る。小さい階段、恐る恐るのぼる。息が切れて、キツイ!!となるころで広いエリアに出る。受付っぽいところがあったため、息切れしながら、受付の方にPVPの画面を見せる。すると、「チケットカウンター下だよ、そこでチケット交換しないと入れないんだよ~」的なことを言われる。思わず日本語で「マジかよ!」と言ってしまう。溜息つきながら、階段に向かおうとすると後ろから声をかけられる。どうやら、聞き取り間違え。本当はそうだけど、このまま上に上がっていいよ、帰りにチケットカウンターに寄って、チケットを受け取ってね、ということだったよう。私が理解していないことを分かってくれて、「すみません、もう一回言います」と言ってくれて、ゆっくり喋ってくれた。優しい。そんなこんなで、塔の上まで頑張って登る。街の中を歩く馬車を引く馬が見えた。晴れていたらもっと綺麗な景色なんだろうな~と思いながら、ひとしきり街を眺めて、地上へ。

火薬塔

 

塔からの眺め



旧市街で見たもの



 さて、家族や友人のためにお土産を物色し、その後夕飯。絶対ここは行くぞ!と思っていた、「カンティーナ」へ。

 

 並び列もなく、スムーズに店内には入れた。入る際に、伝票のようなものが渡されて、注文の際に店員さんにそれを渡すとそこに注文内容を書いてもらえる。ビール、沢山飲みたかったけど、海外だから、やめておくことにする。ずっと食べたかった、生肉。パンににんにくを擦りつけて、そのうえに肉を乗っける。美味すぎる。最高。店内には観光客のほか、地元の人っぽい方もいる。今まで全く会わなかった日本人が何人もいる。一人でいる人が多く、あ、日本人だ、と分かって視線があうものの、喋りかけない。一人旅をしている人は一人旅をしたくてしているので、話しかけない方がよいと勝手に思っている。ビールをお代わりしたい気持ちを抑えて、お会計。道すがらまたお土産を買いつつ、スーパーに寄り、またお土産を買い、ビールを買い、ホテルへ。

食べたい気持ちが先走っている。食べかけ。

 

 ガイドブックを読みつつ、ビールを飲みつつ、疲れ果てているので早めに就寝。

 明日はプラハからチェスキークルムロフへ移動する日です。

 

ホテルの部屋で飲んでいる時が一番安心する。

この日の日記

歩く。歩く。

文化を大切にしている街。あと犬を大切にしている。

もっと適当に生きて~~~と思う。いい意味で、人は人と思っていそう。みんな人の目を気にしていない。

西洋人のコミュニケーションは関西人のコミュニケーションに似てる。

どした?と助けてくれる。

にっこり笑うことは敵意がないアピールなんだな。

余談

①ドッグフレンドリー

 犬大好き国家として有名なチェコ。犬を連れている人がたくさんいて最高だった。しかも犬は小型犬は少なく、中~大型犬が多い。みんなよく躾されていて、本当に愛されて共に生きているんだな~と感心。地下鉄もトラムも飲食店もどこでも一緒に入れます。犬嫌いな人、どうするんだろうか…。町のいたるところに、お散歩中に使う袋が置かれていた。持って帰りたかったけど、きっとここに住む人の税金で設置されているから辞めておいた。

かわいい!!

②ビール

 水より安いとはきいていた、ビール。水より安くはないが、大体同じくらいの値段。なんとスーパーには350ml缶はほぼほぼ無い。ロング缶だらけ。メーカーによるが、ロング缶で100~300円くらい。一番有名なピルスナーウルケルは、軽くて食中酒として最適な味だった。日本でも売っているが、350mlで350~400円くらいだった。レストラン、ビールを飲めるお店の店頭にはどの生ビールが置いてあるか分かるように看板が出ている。PVPで入れるピルスナーウルケルの博物館的なところがあって入りたかったけど、夜になってしまって諦めたのが心残り。

 ちなみにビールはちゃんと冷えている。

 

*1:People In The Box  8thアルバム「Camera Obscura」アルバムの構成がかっこいい名作です。

*2:カメラ・オブスクラとは | ケンコー・トキナー

*3:10~20コルナ 日本円で70~140円