ヴィヴィッドの記録

日々感じたこと、考えたことを記録してます

第三クォーター

2021年7月~9月の記録

 

 

 

見たもの

アメリカン・ユートピア

 話題になっているので観に行って見た。トーキングヘッズもデヴィッドバーンも全然知らないが、概ね楽しめた。照明と踊りが特に良かった。色温度高めの照明と衣装の灰色のバランスが素晴らしく、美しく、舞台を囲んでいる鎖のようなものとのバランスもちょうど良かった。踊りはなんか変で、日常を延長した動きが多く、大変好みであった。

 様々な国、地域出身の方が隔てなく演奏し、踊る。それは美しく、素晴らしく、当たり前だったはずの風景。しかしその美しい一幕に私たちがいないことばかりが途中から気になって気になって仕方がなかった。

 

イン・ザ・ハイツ

 妹の熱烈な勧めで観てきた。アメリカンユートピアに引き続き、歌って踊る、社会問題系。

 移民のことはなかなか理解が及ばないところがあるな、と思ってしまう。それから人種のことも。わたしにもきっと関係のある問題なのだろう、でも実感のない問題は実感のある問題よりもずっと後回しにされる。色々な問題に気を配れるくらいの頭のキャパシティが欲しいが、そもそものキャパシティがない挙句、問題になってない問題ばかり気になってしまうタチだ。

 そんなことは置いておいて、ラテン音楽を幼少期から聴いていたので大変耳馴染みがよく、映画館の椅子の上で少し踊っていたかもしれない。英才教育の賜物である。ちなみにラテン音楽のほか、レゲエも流れている家庭だった。

 

 

国立劇場開場55周年記念 9月 文楽公演

 はじめての文楽

 テレビでやっているのを観てなんか面白そうと思うこと早数年。やっと観に行けた。難しいことは全然分かんないけれど大変楽しめた。

 そもそも人形を3人で動かしているのにも関わらず、謡手が1人ってバランスがおかしくないか?もうその時点で面白い。3人で動かしているのに1人だけ顔が出てるのも面白い。お前誰、感。でもその顔が段々と意識されなくなって人形だけ浮かび上がるのも面白い。あと人形の足が面白くてずっと観ていた。あれはすごい。ずーっと面白い!!って思いながら見れて最高だったのでまた観に行きたい。

 

ほかにも色々見たような気がするが、8〜9月は仕事に忙殺され、ほぼ記憶がないため省略せざるを得ない。なんとも不健康、不衛生な日々。

 

聴いているもの

Nothing But Thieves のEPが最高。これぞUKロック。揉みくちゃになれるようになったら来日してほしい。

 

 

雑記

わかる言葉で書く

 これは何回も書いていることだし、これからもずっと事あるごとに書くのだろうけど、『わかる』言葉で自分の立場や意見を簡単に表明してしまうことにやはり抵抗感がある。

 ここでの『わかる』というのは、文法的に理解できる、その立場に共感する、あるいは想像がつく、理解できる、という意味もあるのだが、その言葉を読めば何を言わんとしているのか分かった気になる(あるいは理解できる)ということである。言葉と理解の距離が短い言葉、というべきだろうか。

 

読み書き、喋り

 読み書き、喋り、が上手くいかない。頭の中がとっ散らかって、物事がまばらになって、空っぽみたいに感じられる。考えていることが言葉に、文章にならない。おしゃべりをしていると吃ったり、噛んだり、話が飛んだりする。困っている。仕事に支障を来たしている。前にも書いたけれど、頭にモヤがかかったみたいな、上手く血液がいってないみたいな、そんな感じの症状が一歩進んでいるみたいだ。