ヴィヴィッドの記録

日々感じたこと、考えたことを記録してます

第二クォーター

2021年4月〜6月の記録

見たもの

 

el tempo

そもそもどんな音楽かというのは公式el tempo(エル・テンポ)

より引用。

 

アルゼンチン、ブエノスアイレス発。「Rhythm with Signs」は、パーカッション奏者でありプロデューサーとしても活躍するサンティアゴバスケスが開発したサイン・システム。100種を超えるハンド・サインを「コンダクター」が操り指示を出すことで、複数の奏者による即興演奏を可能とする。観客が放つ空気を感じ取り表現する為、一期一会なセッションを創造するのが、このサイン・システム最大の魅力。

で、このコンダクターがシシド・カフカ。メンバーは回によって若干異なるが、今回好きなバンド2組のドラマーが出ていたためチケットを取った。ああ、生で音楽を体感しているなあ、とハッキリと思うのは打楽器の音であるような気がしている。音は空気の震え、ということをハッキリと感じさせる。

即興は不思議な緊張感と高揚感と幸福感があって好きだ。こんな状況になる前はよくやっていたコンタクトインプロを思い出した。分からないまま動き、絡み、流れとなり、ハマったり、ハマらなかったり、笑ってしまうほど上手くいかなかったり、上手くいったりする。困ったなあ、流れないなあ、と思ったりするとそこで誰かが流れを変えてくれたりして。

何が起こるか分からないから観客はじっと目をこらし、耳を澄ます。その空気が心地よい緊張感を生む。

今日も明日も明後日も流れていく日々だから、このイマココ感覚は新鮮で、楽しい。

 

るろうに剣心(実写映画)

5月連休前に突如ハマる。

原作マンガ(小説)のアニメ化、実写化に全くいい思い出がない私、漫画の実写はだいたいスルーしてしまう。ちなみにこの映画に関して言えば、原作を読んだことが無かったため、そこになんの思い入れも無い。(なのに嫌う。最早アレルギーである)中学生の時、友人に原作を勧められたのだが、その時の私はいかに史実に近い幕末の物語を摂取するかに没頭していたため、完全にスルー。あの時の友人、誰か忘れたけど、ごめん。読めば良かった。

ハマり方には大きく分けて二種類ある。①気づいた時にはもう止まれないトップスピード型 ②いつの間にか生活を侵食しているじわじわ型

今回の場合は前者である。2日間で既に公開済み3作を観て、数日後公開されたばかりの4作目、最新作は公開2日後に見に行った。ちなみに原作はもうすぐ読み終わる予定。アニメはまだ見てないが、見るかどうか迷っている。

好きな映画にも大きく二種類に分けられる。①小学生の心を持った私が好きな作品②多感な高校生の心を持った私が好きな作品

100%①のお気持ちで見てる。カッコよくて最高なのよ、それ以上でもそれ以下でもない。主演、運動神経がカンストしてるのよ。ついでに顔面の美麗レベルと小顔レベルもカンストしてる。

フィクションだけれども存在しているこの時代背景特有の果たしてどちらが正しかったのか、誰が正しかった問題とか、主役の心情問題とか、色々考えなきゃいけない問題はある。製作者には本当に申し訳ないが、そんな問題たぶん牙突で吹き飛んだ。カッコいいから見たい、感想はそれに尽きる。

最終作を観て現在四日目。殺陣が一番お気に入りなのが最終作なので、2回目を観にいくべきか迷ってる。※画面がずーっと暗く、これは映画館でしか視聴に耐えられないのでは?と思っている。

 

イスラエル・ガルバン『春の祭典

 初、フラメンコ。

 全然分からなかった。消化まで時間がかかるのかと思って待っていたが、1週間経っても分からないままだ。分からなかったけど凄いということは分かった。

 この踊りに対する、この楽曲へ対する自分の目の解像度が著しく低い感じだ。何が凄かったのか、何が分からなかったのか、も分からない。Twitterで検索すると皆絶賛している。オリジナリティ溢れる言葉で、感覚を文章にしている。Twitterの評価=巷の評価ではないと思うけど、このニッチな産業はおおよそ巷の評価なのではないかという気がしてくる。

 結局のところnot for me だったのか?とも思うが、1週間経ってもあるシーンのことや音や踊りのことを考えているということはfor meだったのかもしれない、と思ったりもしている。

 



聴いてるもの

 全人類、Porter Robinsonの新譜を聴け。キラキラしていて、美しく、そして仄暗い。アーティストが次のステップに行く瞬間、というのは何度見ても良い。逆に打破出来ずに燻っている姿は見ていて辛い。でもその現状打破の必要性というのはこちら側が決めるものではないと思う。

 ほのかにじんわり、GRAPEVINEにハマってしまった。ただアルバムによって曲調が全然違うせいか掴みどころがない。新しいアーティストを聴く時に思う『ああ、なるほど。このテンションね』という呟きが生まれないため、毎度毎度新しい何かを摂取している気分になる。特徴が無いわけではないのだが、ふわっとしたイメージにしか結びつかない。


 

 雑記

未年生まれのわたし

 社会人、8年目に突入した。入社した時に同期に「わたし半年で辞めるわ」と大声で言っていたやつが丸7年も同じ会社にいる。同期は1人辞めた。辞めそうにない子が辞めた。辞めそうな私はまだ居座っている。何年入社で、何年年下か分からない後輩が増えてきた。先輩も、同期も、後輩も大体の人がちゃんとしていて、私のようなふわふわした人間がいない。ふわふわした私も中堅の域に入ってきてしまった。一生ふわふわしていたいのに。

 ここ半年くらい上司から「次のステップにいってほしいから」「個別の案件は後輩に渡して、後輩を使って仕事をしてほしい」とか言われるようになった。上司の後ろには、次は管理職になってね、という吹き出しがふわふわ浮かんでいる。

 次のステップ、なんて登りたくない。ふわふわした羊のように平地に住んでいたい。そんなふわふわした私の願望なんて上司の、会社の、社会の鼻息で消し飛んでいく。当たり前だ。退職する人もいるし、稼ぎは出し続けなければならないし、いつまでもぬるま湯には浸かっていられない。でも浸かりたくて、次のステップではなく、次の草原、くらいの気持ちで生きていけないか試行錯誤している。

 

ループ

 去年も同じことをして、同じことを思っていた気がする。状況は悪くなるばかりで、言いたいことも積もっていく。身体の中に怒りや諦めや失望ばかりが降り積もっていく。それでも晴れた5月の空は広く、青く、白く、風は優しく、太陽は柔らかだ。10年後、20年後、私はこの春のことを思い出すだろうか?10年前の3月のことをぼんやりとしか思い出せない私が、思い出せるだろうか?

 このままずっと同じことを繰り返すような気がする。

 春は現在(仮)、夏は過去、秋は◯◯、冬は◯◯

 最近体感と季節をずっと考えているんだが、なかなか◯◯が埋まらない。

 

フォグ

 頭がぼんやりしている。

 結構ぼんやりしている。

 何かを覚えたり、何かを考えたりすることが難しい。昔から記憶力は良くない方だが最近はもっと良くない。

 誰かに言われたことも、自分が言ったことも覚えていなくて、仕事に少し支障をきたしている。誰かに言われたことはまだいい。メモに取れば済む。言ったことはメモれない。これに困っている。

 ハードディスクがパンパンで何かを受け付けることが出来ないみたいだ。誰かにイライラしたりすることも増えた。容量が足りていない。いらないものを一度整理して、隙間を作りたい。が、整理の仕方も分からない。困っている。